【10分で学ぶ】人生を変える、「お金」に関する10のこと(海外)
7. 貯蓄に回すお金を確保する方法
信じられないかもしれないが、貯蓄できるかどうかは、多くの場合でお金の多さではなく、考え方で左右される。 「ほとんどの人が1ドルを手に入れたときにすることは、ほかの誰かにそのお金を支払うことだ」と、バック氏は『ザ・オートマチック・ミリオネア(原題:The Automatic Millionaire)』で指摘している 「家主、クレジットカード会社、電話会社、政府などにお金を差し出す」 「彼らが予算を立てようとする理由は、全員にどれだけ支払うかを知り、月の終わりに──あるいは年末や定年退職時に──自分に支払う“余りのお金”がどの程度になるかを知るためだ」 では、これをどう変えればいいのだろうか? 最初に自分に支払うのである。 これは単純に、貯金を家賃やガス料金と同等に不可欠なものをみなすことを意味している。もし、出費を減らす必要があるとしても、貯金額は減らさない。もちろん例外もあるし、予算を調節する余地のまったくない人もいるだろうが、今のところある程度の余裕をもって支払い義務を満たせている人は、考え方を変えるだけで、簡単に貯蓄額を増やせるだろう。
8. お金の移動の自動化
貯金に関する考え方を変えるのは簡単だが、新しい習慣を守り続けるにはどうすればいいのだろうか? 単純な話で、自動化すればいいのである。 自動化とは、前もってお金の行き先を決め、その移動が──バリスタなどの手に落ちることなく──確実に行われるように設定することを意味する。「ウォレット・ハック(Wallet Hacks)」を立ち上げたジム・ワン氏は、自動化はお金の扱いが面倒だと感じる人には最高の戦術だと語る。 では、実際にはどうすればいいのだろうか? ワン氏がここで、自動化の方法をマップとして記しているので参考にしよう。『アイ・ウィル・ティーチ・ユー・トゥー・ビー・リッチ(原題:I Will Teach You To Be Rich)』の著者、ラミット・セティ氏も、自動化プロセスを図式化したわかりやすいフローチャート(上図)を発表している。 いったん自動化システムを構築したら、詐欺や不正がないかときどきクレジットカード口座を確認する以外は、基本的に介入や監視をする必要はない。