【10分で学ぶ】人生を変える、「お金」に関する10のこと(海外)
4. どの借金を最初に返済するか
借金はどれも同じではない。 初めに、抱えているすべての借金を金利の高い順にリストアップしてみよう。基本的にはさまざまな借金に対して、最低返済額を返していく必要があるが、それと並行して、ローンのある期間全体における総返済額を減らすために、金利の高い借金を優先して返すのがいい。 それが完済となったら、リストの下に移って、2番目に金利が高い借金の返済に集中する。 もうひとつ別の戦略として、デイブ・ラムジー氏が提唱した「雪だるま方式」も知られている。金利に関係なく、最初に額が最も小さい借金を返し、次に額が2番目に小さい借金を返す。それを繰り返して、すべての借金を返すやり方だ。この方法では、金銭的な利点よりも、心理的な利点のほうが大きい。借金がどんどんリストから消えていくので、多くの人は、がぜんやる気が出てくるのだ。 雪だるま方式のほうが気に入ったなら、それを続ければいいが、金利の高い借金を先に返済するほうが、長期的には返済額が少なくなる点は頭に入れておこう。
5. 生活防衛資金の額
この問いに対して、万人に有効な答えは存在しない。 必要とする貯金額は人それぞれ異なるので、通常は金額ではなく、毎月の生活費を基準に、生活防衛資金として適切な額を割り出すことになる。 億万長者のジョン・ポール・デジョリア氏など、多くの専門家は、6カ月分の生活費に相当する金額を確保しておくことを勧めている。だが、各自の状況に応じて、それよりも多いあるいは少ない額が適切かもしれない。 目標とする理想額を知るために、自分が毎月どれだけのお金を使っているかを知り、それを緊急時にはこれぐらいは必要だと思える月数でかける。 では、そのお金をどこに保管すればいいのだろうか? お勧めは短期債券ファンドだ。
6. パートナーのお金に対する考え方
気まずいと思うかもしれないが、お金について話すことはとても重要だ。特に、パートナーの考え方に疑問を感じているときはなおさらである。結局のところ、お金に関する争いが、離婚のいちばんの原因なのだから。 「賢明なカップルはいつもお金の話をする」とファイナンシャルアドバイザーのデイビッド・バック氏が著書『スマート・カップル・フィニッシュ・リッチ(原題:Smart Couples Finish Rich)』のなかで書いている。「お金に関してふたりで協力すれば、成果は何倍にもなる。協力しなければ、間違いなくミスを犯し、その痛手が何倍にもなる」 では、どこから始めればいい? まずはパートナーの経済状況を知ることだと、バック氏は語る。相手がお金についてどう感じているかを知り、お互いが人生の目的をどう捉えているかを理解すべきだろう。そうすることで、金銭面でどのような決断を下すべきかがわかる。 次に、誰がどの請求書を支払うか、共通の口座を開設すべきか、カップルとしてどんな金銭目標を立てるかなど、具体的な話をすればいい。