「イーロン・マスクを超える男」サム・アルトマンとは何者か? ChatGPT開発の舞台裏
ビジネス書を中心に1冊10分で読める本の要約をお届けしているサービス「flier(フライヤー)」(https://www.flierinc.com/)。こちらで紹介している本の中から、特にワンランク上のビジネスパーソンを目指す方に読んでほしい一冊を、CEOの大賀康史がチョイスします。 【書影】ChatGPT開発者の若きCEOサム・アルトマンは、設立メンバーだったイーロン・マスクとなぜ反目したのか。 今回、紹介するのは『イーロン・マスクを超える男 サム・アルトマン』(小林 雅一著、朝日新聞出版)。この本がビジネスパーソンにとってどう重要なのか。何を学ぶべきなのか。詳細に解説する。
GPT‐4の衝撃とOpenAI
2023年3月14日、GPT‐4が一般向けに公開されました。私はGPT‐4が利用できるChatGPT Plusに登録をして、いくつかの指示を出してみました。多くの人と同じだと思いますが、私もGPT-4のあまりの優秀さに衝撃を受けました。もしかしたら、シンギュラリティはすでに超えつつあるのかもしれないな、と。 その頃私が運営しているサービスでは、動画を本格的に展開する準備を進めていました。コンサルタントに聞いてみるように、いくつかの質問をChatGPTにしてみました。どうすればYouTubeチャンネルの登録者数が伸びるのか、というように。すると、調べるのが難しく、できても手間がかかる質問に対して、高い精度で回答が得られたのです。 本格的なAIの時代がすぐに来ると思い、日本ディープラーニング協会が提供されているAIの開発者資格を取得し、社員にはAIのマネジメント資格の取得を推奨するため、全額補助制度を導入しました。 ITがあらゆる産業で活用されているように、これからはAIが全産業で活用される日が来る未来はすぐ来る気がしています。今までわからないことがあればまずはGoogleで調べていましたが、これからはChatGPTなどのAIに尋ねることが増えていくのでしょう。 ChatGPTやその基盤となるLLMのGPT‐4のような革新的なサービスを作り出したOpenAIとはいったいどんな会社なのでしょうか。そして、そのCEOであるサム・アルトマンとはどのような人物なのでしょうか。本書の内容に触れたいと思います。