無資格検査問題でIHIの満岡社長が会見(全文1)約4万件中、検査不正は211件
重工業大手のIHIは8日午後、東京都江東区の本社で、航空会社から受託したエンジン整備の無資格検査問題について記者会見を開いた。冒頭、満岡次郎社長は「当社が長年培ってきた品質担保の姿勢を揺るがしかねない、極めて重大なものと厳粛に受け止めている」などと述べ、陳謝した。 【中継】無資格検査問題でIHIが会見 満岡社長らが午後5時から説明 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「無資格検査問題でIHIが会見 満岡社長らが午後5時から説明」に対応しております。 ◇ ◇
出席者の紹介
司会:それでは定刻になりましたので始めさせていただきます。本日はお忙しい中、急遽お集まりいただきまして誠にありがとうございます。私は本日、司会をさせていただきます、IHI広報・IR部長、白井と申します。当社の民間航空機エンジンの整備事業の作業において不適切な事象がございました件につきまして、これよりご説明させていただきます。まずは説明者をご紹介いたします。代表取締役社長の満岡でございます。 満岡:満岡でございます。よろしくお願い申し上げます。 司会:取締役常務執行役員、航空・宇宙・防衛事業領域長の識名でございます。 識名:識名でございます。よろしくお願いいたします。 司会:執行役員、同領域の副領域長、民間エンジン事業部長の盛田でございます。 盛田:盛田でございます。よろしくお願いいたします。 司会:同じく副事業部長の塚田でございます。 塚田:塚田でございます。よろしくお願い申し上げます。 司会:それではお願いします。
満岡社長による概要説明
満岡:本日は急遽お集まりいただきましてありがとうございます。IHIの満岡でございます。ここからは失礼いたしまして、いったん着席させていただきます。 当社の民間航空機エンジンの整備事業に関しまして、今年の1月に国土交通省さま、東京航空局さまの立ち入り検査を受けました。まず、エンジン部品修理の検査につきまして複数の不適切な事象が判明した次第でございます。その後、当社全体の民間航空機エンジンの整備事業につきまして調査を進めてまいりましたが、これまでに判明した内容の概略をここでご説明いたします。 今回、判明した事象は、国土交通省さまの認定事業所であるところの瑞穂工場にて実施した民間航空機エンジン整備において発生したもので、2つの事象から成っております。 1つ目は、定められた資格に応じて行うべき検査においてルールを逸脱していた事象。2つ目は、マニュアルに規定された順序で整備作業を行わなかった上、作業日でない日付を記録していた事象でございます。飛行安全の確保におきましては航空エンジンの整備において技術的に間違いのないことはもとより、そのプロセスにおいて決められたルールを順守するという、これがその基盤でございます。しかしながら今回判明した不適切な事象は、当社が長年にわたりまして培ってきた品質担保の姿勢を揺るがしかねない、極めて重大なものと厳粛に受け止めております。 対象となる航空会社さま、ならびに関係機関をはじめといたします皆さま方、当社の全てのステークホルダーの皆さま方に多大なるご迷惑とご心配をお掛けする事態になりましたことを心より、衷心より深くおわび申し上げます。申し訳ございません。 事象の詳細につきましては担当の識名より説明させていただきます。