食通も唸る栃木の名店。ファーストクラスにも採用されたワインと料理の絶品コースを『ココ・ファーム・ワイナリー』で味わってきた【栃木・足利グルメ】
敷地内を歩くと、山の中にトンネルのように続く空間があり、天然のワインセラーとなっていました。温かいと再度発酵が進んでしまうため、セラーの中は年間を通して10~15度で保たれています。 同ワイナリーの9割の樽は海外から中古で購入していますが、中古だと風味づけしなくても程よい風味が感じられ、使い勝手がいいんだとか。この環境の中でじっくりとワインの熟成が進みますが、放っておくと1週間で500mlくらい蒸発してしまうので、樽に同じワインを継ぎ足しながら手間暇かけて丁寧に熟成させています。
セラーの入り口には、同ワイナリーで最初につくられた1992年ヴィンテージスパークリングの瓶が置いてあります。錆が良い味わいを出しているので、ワイナリー見学の際にはお見逃しなく。
こちらはスパークリングワインの瓶内二次発酵後の様子。同ワイナリーでは、シャンパーニュ地方に伝わる伝統的な手法で瓶内二次発酵を進めています。瓶の底に、短く白線が引いてあるのが見えるでしょうか。澱を瓶口に集めるため毎日、手作業で45度ずつ瓶を回すので、白線はその目印。朝晩45度ずつ瓶を何周も回転させ、ゆっくりと澄んだ味わい深いスパークリンワインに仕上げていきます。 澱(おり)と呼ばれる沈殿物を取り除き、コルクを閉めたら出来上がり。それでは、早速、レストランでそのワインをいただきましょう!
新鮮野菜や足利マール牛など地元食材と自家製ワインを楽しむ「デギュスタシオンコース」
今回いただいたのは、自家製ワインに、季節の料理をあわせた「デギュスタシオンコース」。萄畑を眺めながら、地元の新鮮野菜や足利マール牛、こころみ学園が手がける椎茸など、地元食材と自家製ワインを楽しめます。
キレのある酸と上品なコクのあるスパークリングワイン「北ののぼ」に合わせるのは、足利マール牛とヤシオマスにラビゴットソースを添えたもの。ラビゴットソースはフランスの伝統的なソースですが、茗荷、大葉、生姜、漬け物などを刻み、和風に仕上げています。シャキシャキっとした食感が効いていて、食べるドレッシングといった感じです。