J1アビスパ福岡の長谷部茂利監督、ソフトバンクのV祝福「なかなか簡単にまねできない」と称賛した小久保裕紀監督の采配
J1アビスパ福岡の長谷部茂利監督(53)が24日、4年ぶりのリーグ優勝を決めたプロ野球ソフトバンクを祝福した。同じ福岡に拠点を持ち、2月の宮崎キャンプでは交流もある両チーム。長谷部監督は「素晴らしい優勝だったと思う。そういうニュースが飛び交うから、(九州)ダービーは少し注目されていないかもしれないけど、マックスで入れるように準備していきたい」と冗談を交えながらも28日の鳥栖戦への励みにしていた。 ■報道陣に囲まれ監督退任について語る【写真】 勉強家の長谷部監督は、ソフトバンクの小久保裕紀監督が出している自叙伝「一瞬に生きる」(小学館)を読み、考え方を参考にしてきた。就任1年目でパ・リーグを制した優勝した采配について「あれだけけが人が出ても、若い選手を大胆に使える。昨年若手をたくさん見て育てたから、そのときからマネジメントが始まっていたと思う。なかなか簡単にまねできない、素晴らしいと思う」と称賛した。 福岡市の雁の巣球技場で公開した24日の練習では、選手たちに小久保監督について話題にしたという。「私は選手にいつも一体感を大事にしなさい、そうするとチームは強くなると言っている。一方で小久保さんは『勝つから結束する』という風に言っていると聞いた。まさにその通りだなと。だからやっぱり次は勝たないといけないし、勝てばそういう風になる」。リーグ戦で10試合勝ちがない中、因縁のライバルと戦う一戦の重要性を強調。前節磐田戦は試合終盤に0―0での引き分けを選択したが、今度は何がなんでも勝ちにいく。(末継智章)
西日本新聞社