「『もう大丈夫なんでしょう?』と思われていたら悔しい」ーー「原発の不条理」を書いた劇作家と、飯舘村職員になった元テレビマン、11年目の思い #知り続ける
『福島三部作』を書き上げて上演したけれど、現状は何も解決していないわけで。飯舘村も双葉町も、この先の10年、20年をどうするんだという局面に差し掛かっている。ぼくらは、強制的に破壊されたコミュニティーをなんとかして再生するという課題、安全な代替エネルギーを開発しつつ経済的にも一歩先へ進むという課題、そういう、えらい学者さんでもわかっていない課題について考えていくことになる。それが福島で生きるということだし、福島を描くことにもなるだろうと思っています」
--- 川口有紀(かわぐち・ゆうき) 1978年、広島県生まれ。ライター、編集者。演劇雑誌の編集部員を経てフリーに。主に演劇、芸能、サブカルチャーの分野で取材・執筆活動を行う。