「この決断を正解にしたい」今井月さんが父と歩んだ21年の水泳人生に幕 地元・岐阜で胸の内明かす
引退を決断
3月、8年ぶりのオリンピック出場をかけた代表選考会。 健闘を見せるも3位。パリの切符にあと一歩、届きませんでした。 試合の翌日。 「まだ23歳なので、若いと思う気持ちもあるんですけど、自分の中では、小さい時から頑張ってきたという感じもあって、『もういいんじゃないか』と思う自分もいます」(今井さん) 現役を続けるか否か、悩み抜いて出した結論が引退でした。 「1日も無駄にしなかったし、後悔した日が無いぐらい頑張ったつもりでいたので、『あれ以上何ができたんだろ?』と思った時に何も残っていなくて、もうできないなと思いました」(今井さん) Q.引退発表をどう受け止めましたか? 「この日が来たなという感じ。続けて良かったし、すごく頑張っていたし、これからも水泳が彼女の人生において、糧になってくれるといいなと思うね」(父・博美さん)
原点の地で思いを伝える
11月4日。訪れたのは、15歳まで10年間通った本巣スイミングスクール。 「ここで頑張ってました」(今井さん) 卒業後も、悩んだ時はここを訪ねて、初心を取り戻していたという水泳人生の原点です。 引退発表後、初めて足を運び、恩師たちに報告しました。 「皆さんに小さい頃から水泳を見ていただけて幸せです」(今井さん) そして、今まさにこのプールで努力を重ねている子供たちに伝えたいことがありました。 「私はここで中学生まで泳いでいたんですけど、ここで練習してリオオリンピックに行ったと言っても過言ではない。それぐらいここで努力をしてきました。本巣のプールは小さいし浅いけど、全国大会に行くと泳ぎやすいから、ここでたくさん練習すれば大きい試合でベストが出る。ここでやってきた事が水泳人生に生きたと思うので、つらくても練習に行って頑張って、続けていけば良い事があると思います」(今井さん)
経験を糧に第2の人生へ
21年の競技生活で培った経験を糧に、これから第2の人生を歩みます。 Q.これから社会人になる決意を 「社会に溺れないように長く生きていきたい。強く生きていきたいですね。違う人生に行くという決断をしたので、この決断を正解にしたい。1から学んで社会に貢献していきたい」(今井さん) (11月28日放送 メ~テレ『ドデスカ+』「じもスポ!」コーナーより)