ご意見番の張本勲氏が「あっぱれ」「喝」で有名になった「サンデーモーニング」の年内卒業を発表した

現役時代に東映、巨人などでプレーし通算3085安打を誇る野球評論家の張本勲氏（81）が28日、レギュラー出演していたTBS系「サンデーモーニング」のスポーツコーナー「週間御意見番」を年内いっぱいで降板することを番組内で発表した。 　司会の関口宏氏が「最後に張本さんから、テレビをご覧のみなさまにちょっとお話がございます」と話をふられると、張本氏は、「私の都合でシニア人生ゆっくり過ごしたいんですよ。従って、この番組のレギュラーを今年いっぱいで卒業します」と衝撃ニュースを明かした。 　さらに「来年は節目で出てきますから、また番組でお会いできると思います。長い間、大変、ありがとうございました。特にTBSには心より感謝しています」と付け加え、今後も“スペシャルご意見番”として不定期に出演することを約束したが、23年続いたレギュラー登場がなくなるとあって関口氏も、「ちょっと寂しいお話」と、しんみり。　 　張本氏は、“親分”で知られた元日ハム監督の故・大沢啓二氏とともにスポーツのご意見番として同番組に登場し、23年間にわたって1週間のスポーツを振り返るコーナーで、「喝！」「あっぱれ！」と、個人的な評価を与える独自の切り口で高視聴率を稼いだ。 　その歯に衣着せぬコメントが物議を醸すことも多々あり、特に野球界以外のスポーツに関しての問題発言は波紋を呼んだ。東京五輪の女子ボクシングで初の金メダルを獲得した入江聖奈について「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」と発言したものは、女性蔑視との批判が殺到て炎上。日本ボクシング連盟が公式に抗議を申し入れる大問題に発展し、「謝らない」でも有名だった張本氏が番組内で謝罪するという異例の事態となり、時代錯誤の意見を連発する張本氏に降板を求める声が強まっていた。今回の番組卒業宣言に対しても、ネットやSNS上では賛否の意見が殺到、波紋が広がった。 「時代にそぐわなくなっていた」「的外れな発言や聞くに耐えない暴言も多かった。良いタイミングだったんじゃないか」「批判を受ける時代に対応できないのは仕方ない」などの降板に賛成する意見の一方で「暴言はあったが存在感があった」「野球界と番組のために彼なりに努力されてきた」などの卒業を惜しむ声も。また「司会の関口さんの方が問題」「番組編成が降板すべき」などの意見もあった。 　紙面やネットなどで、忖度など一切ない忌憚のない辛口コメントを発信している、もう一人のご意見番、巨人OBで元ヤクルト、西武監督の広岡達朗氏に、張本氏の番組降板についての意見を聞いた。