米移籍専門サイトがメジャー挑戦濃厚の広島・鈴木誠也をFAリストの20位に格付け「5年約62億円」「移籍先候補8球団」と予想
オフの移籍情報に詳しい米専門サイト「MLBトレードルーマーズ」は、今オフのFA選手50人の移籍に関する予想記事を掲載し、ポスティング移籍が濃厚とみられる広島の鈴木誠也(27)を20位にリストアップ。契約条件は、5年5500万ドル(約62億2700万円)となると予想した。移籍先としては、記者1人がフィリーズ、2人がレンジャーズを予想し「日本で彼のプレーを見たことのあるチームやスカウトを調査した際に、我々は、鈴木についての様々な意見を手にした。それは海外からのスター選手と契約する際に内在する不安定さや不確実性を表したようなものだったが、鈴木についての最も強気な見解は、メジャーリーグの先発の中軸を打つだけのパワーを十二分に持ち毎日、ライトを守れる選手(レギュラー)と見ているものだった」と伝えた。 記事は、「来年8月でまだ28歳の鈴木は、今季、日本のプロ野球で支配的なシーズンとなる成績を残した」とし、530打席、38本塁打、26二塁打、9盗塁(13盗塁企画)、打率.319、出塁率.436、長打率.630だったことを紹介。 「筒香嘉智を含めた多くの日本人の強打者と違い、鈴木は、パワーだけではない成績を残してきた。2018年以来、彼の打席に対する三振率は16.4%に過ぎず、四球率の16%とほぼ同じ数字となる。鈴木は、過去に何度かセンターでプレーしたが、我々が話した誰もが彼がそこでレギュラーを務めるとは考えていない。彼はライトで4度のゴールデングラブ賞を獲得しており、メジャーの評価専門家からは、エリートクラスの守備ができるとの評価は受けていないが、ほぼ一致した意見として、強肩で平均以上のライトになるだろうと見られている」との評価を記した。 その上で「日本プロ野球、KBO、キューバ・ナショナルシリーズといった他のプロリーグのトップ選手と契約する時はいつでも相当なリスクがある。だが鈴木はメジャーのレギュラー選手として十分に活躍できるであろうと予測できる能力を持つ、日本プロ野球の正真正銘のスーパースターだ」と評価。 「25本塁打を放ちライトを堅実に守る選手として、このリストよりも低い順位にあるアビサイル・ガルシアととても似ているようだが、同じような選手であれば、鈴木の若さと、高い四球率と未知な良い部分がわずかに上回る」と、球宴出場経験のあるブリュワーズの通算127本塁打のガルシアと比較し「上だ」と称賛した。