阪神の内野はサバイバルか不透明か。キャンプ初日の一塁守備に誰が入る?
阪神は、今日23日に監督、コーチ会議を開き、今春キャンプの1、2軍のメンバー振り分けと、細かなスケジュールなどの方針を決定する。注目は空白となっている一塁のポジション問題。昨年オフ、不動の一塁だったマウロ・ゴメスとの契約更新を行わずリリースした後に、当初、考えていた福留孝介の一塁コンバートが本人の希望で見送りとなり、一塁のポジションは今なお白紙のまま。では、沖縄・宜野座のキャンプ初日となる2月1日のシートノックでは、一塁のポジションには誰が入るのだろうか。 昨季一塁をスタメンで守ったのは5人。内訳を書けば、ゴメスが130試合、原口文仁が9試合、今成亮太が2試合、中谷将大が1試合、陽川尚将が1試合となっている。守備固めなどの途中交代を見れば、荒木都也が17試合、今成が7試合、新井良太が2試合守っている。 言うまでもなく一塁起用で優先されるのはバッティングだ。そう考えると昨季育成からの抜擢され打率.299、11本塁打、46打点の結果を残した原口が最有力候補となるだろう。しかし、1月8日に行われた第1回のスタッフ会議では、原口はキャッチャーのポジションにカウントされていたという。原口自身も、自主トレではキャッチャーのレギュラーを獲得するつもりでトレーニングを続けている。 まだ金本監督からの正式指令が発令されていない背景からするとキャンプ初日のシートノックで一塁を守りそうなのは、今成、新井、荒木あたりになりそうだが、新井は2軍スタートが有力。寂しい顔ぶれとなる。 新外国人のエリック・キャンベルは一塁も守れるが、キャンプ序盤は当初の構想通り三塁だろう。 三塁の控えには、自主トレで、掛布2軍監督が「癖がなく前さばきができる」と、絶賛したルーキーの大山悠輔、ブレイクの兆しのある陽川、そして秋季キャンプからコンバートに取り組んだ中谷。 遊撃は「ショートで勝負したい」と直訴した鳥谷敬と、昨季122試合に出場して105本のヒットを打ってポジションを奪った北條史也に、金本監督は2年目の板山祐太郎の名前も出した。そこに評判のいい3年目のホープ、植田海も、1軍抜擢されて加わる方向。二塁争いは、上本博紀と大和になるが、内野手の誰もが、スタートの時点で、レギュラーを約束されていない状況。空白の一塁だけでなく、三塁、遊撃、二塁も含めて、原口を加えた計13人で争う形だろう。