KTM「390 DUKE」|2024年注目のニューモデル紹介【横田和彦 編】
多くの人に薦めたい爽快な走りと完成度!
今年フルモデルチェンジを敢行した390 DUKE。初代モデルのオーナーであり現在RC390でKTM 390 CUPに参戦している自称「390マニア」の私から見ても進化は著しい。エンジンは完全新設計で、排気量をアップして中回転域のトルクフィールを向上、市街地でより扱いやすくなる一方で、ワインディングでのコントロール性も高まった。 【写真はこちら】新型「390 DUKE」の全体・各部・走行シーン 感心したのはサスペンションの進化だ。初期段階での動きが良くなっていて、街中での乗り心地がいい。またブレーキングでのノーズダウンも自然でコーナーリングのキッカケもつかみやすくなった。沈み込んでからの踏ん張りも効き、立ち上がりでアクセルを開けていくと、しっかり加速方向にトラクションがかかる。右側にオフセットされたリアショックが良い仕事をしていると感じた。 アップライトなポジションと軽量な車体とのバランスも良く、軽快なハンドリングを活かして自在にコントロールできる。コーナーにスパッと切り込み、一気に加速して脱出していく爽快感は、ベテランをも虜にするもの。質感も高まって、多くのライダーに薦めたくなる完成度だ。
横田和彦