イチローが、ローズ超えの前にルー・ゲーリッグの通算「猛打賞」を越えた!
マーリンズのイチロー外野手は8日、ツインズ戦に1番指名打者で出場して3安打を放ち、メジャー通算3000本安打には残り29本、ピート・ローズが持つメジャー歴代最多の4256安打に日米通算であと7本に迫った。「猛打賞」は5月21日のナショナルズ戦で記録して以来、今季2度目。イチローがメジャーで3安打以上を記録した通算試合数は、これで「255試合」に達したそうで、米国メディアのESPNは、「水曜日(8日)に起こった5つのこと」として、イチローを取り上げた。 イチローの日米通算安打がピート・ローズの通算安打に近づいていることとともに、実は他の偉大な選手との記録にも絡んでいて、こういった選手と並んで語られるのは素晴らしいことだとしている。 その選手とは2130試合の連続出場記録を持つ伝説の名打者、ルー・ゲーリッグと、7年連続200安打の記録と、5度の首位打者記録を持つ通算3010安打のウェイド・ボッグスの2人だ。 メジャーリーグの記録に関する著書『Incredible Baseball Stats: The Coolest, Strangest Stats and Facts in Baseball History』を出版し、4万人のフォロワーがいるAce of MLB stats@theaceofspaederのツイートを引用。イチローが猛打賞を記録した通算255試合が、ルー・ゲーリッグの持つ254試合を超えたとし、また、イチローの2安打以上(マルチ安打)の試合数は884試合で、ウェイド・ボッグスの885試合にあと1試合に迫っているとも紹介した。ただ、これらの記録はメジャーの通算最多記録ではない(ちなみにマルチヒットの最多試合記録も、ピート・ローズの1225試合)。 ESPNは、ピート・ローズの通算安打とイチローの日米通算安打をどのように比較するかは、米国でも議論のあるところだが、ゲーリッグやボッグスの記録と比べて話をするのも楽しいことだという文脈で伝えた。 8日付のメジャーリーグ公式ホームページでは「イチローは3000本へ向かって急上昇」と報道した。 この日は1番・指名打者で起用されたイチローだが、14年間にわたってアメリカンリーグでプレーしてきたので、指名打者として出場していてとても心地よさそうに見えたのも不思議なことではないという。 記事ではイチローの3000安打達成へ向けて急加速していることを取り上げている。 最も印象的なことは、イチローが3000安打を達成していく、その速度かもしれないと表現。 イチローは開幕直後にはパートタイマーの選手と見なされていたが、この2週間は公平な打席数を分け与えられている。 このように安定した出場機会があれば、オールスターまでに3000本に接近することも可能だ、と記録達成の日が近づいていることに触れた。