大阪・通天閣が久々の輝き 昨年8月から全面改修工事中で試験点灯 22日から点灯再開へ
22日から夜間ライトアップを再開
デジタルサイネージ(電子看板)化などのリニューアル工事を行っている通天閣(大阪市浪速区)は4日夜、休止している夜間ライトアップが22日に再開されるのを前に試験点灯を行った。 【動画】試験点灯を行った通天閣 約13か月ぶりに点灯となった。気温や湿度の表示も可能となった
南側に高さ約32メートルの電子看板
通天閣を運営する通天閣観光によると、この工事は全面的な塗り替え工事や南側面の広告ネオンサインを全廃し、高さ約32メートル、横幅約3メートルの電子看板に変更した。 これまでの常設ネオン看板とは違い、電子看板は英語や中国語の表記も可能なため、少し離れた場所からでも文字が変わる様子がみられるため、多くの人が足を止めて看板を見つめていた。 また、東側にあった時計などを映すLEDビジョンを、南側に移設。気温や湿度も表示され、写真を撮影していた観光客らは気温31度の表示を見ながら「そりゃ暑いよなあ」と話している光景もみられた。
地元の女性「やっぱ照明つけてもろたら元気になる」
通天閣は昨年8月から全面的に足場や工事シートに覆われていたが、今年7月ごろには足場が撤去されはじめ、少し「シュっとした」印象の新たな姿が、SNSなどで話題となっていた。昨年7月31日を最後に、工事のため夜間ライトアップを休止していたが、きょう4日の試験点灯で約13か月ぶりに輝きを放っていた。 点灯するのを知らずに通りかかったという大阪市浪速区の女性(72)は「えらいにぎやかに光ってるなあ。けど、1年くらい明るくなかったんで、やっぱ照明つけてもろたらもっと新世界が元気になるわ」と笑顔で話していた。
通天閣社長「色変えを実施して本当に良かったです」
今回の点灯に通天閣観光の高井隆光社長は「コロナ禍も明けて人の賑わいが戻ってきた大阪のシンボルタワー通天閣。昨年8月1日からライトアップを消灯していましたが、約1年1か月ぶりのライトアップ再開に向けて、本日最終ライトアップ調整を実施いたしました」と話す。 現在の2代目通天閣が再建されて以来、今回は2回目となる外装塗装塗り替え工事となったが、そのことについては「約30年ぶりに実施した甲斐があってか、今までのネオンとLEDと併用したライトアップとは違い、全面フルカラーLEDになった事も相重なって色鮮やかにライトアップがより映えるようになりました。過去にとらわれることなく思い切って明るいシルバー色への色変えを実施して本当に良かったです」と答えていた。