大阪府・吉村知事が定例会見5月11日(全文2)国会議員のJRパスは電子化すべき
高齢者施設で医療が届きにくかった理由は
第6波では経験もしましたので、保健所の数なんかはそれぞれの保健所で増やしたりもしていますけれども、病床については、病床の拡充だけではなくて、リスクのある場所とかってかなりもう見えていますので、そういったところへの支援策を強化していくということが重要だと思っています。ですので、そこはオール医療でできるように働き掛けを今まさにしている最中、第7波に向けての対策というのは、もう何度も申し上げていますけれども、それを着実に広げていくと、これが大事だというふうに思っています。 NHK:関連してですが、特に重症化リスクの高い方が多くいらっしゃる高齢者施設で、当初、福祉部と健康医療部で調査した際に、新型コロナ対応、なんらかの新型コロナ対応ができる医療機関を確保していると回答された施設が3割にとどまっていて、これは厚労省が全国的に調査した水準の半分程度にとどまっていた状況がありました。高齢者施設で医療が届きにくかったっていう状況について、どんなところが背景にあったと分析されていますか。 吉村:やはりとりわけ高齢者施設と、要は福祉と医療とのミックス、福祉と医療の連携、ここが非常に重要だと思っています。コロナについてはコロナ病院が診るんだという発想、そして重症病床もしっかり増やしていくんだという発想があって重症病床もどんどん増やしていきましたけれども、やはり身近なところで診ると、そして高齢者施設と連携がある、連携している医療機関、ここで初期治療ぐらいはできるようにするということが不十分だったと思います。なので、ここを、今まさに取り組みを強化しているということです。
クラスターを防ぐ面でも意義あり
1軒1軒、3600施設を1個1個ローラーしながら、もうここはちょっと理解も得ていかなきゃいけません。連携医療機関の理解も得なきゃいけないという立場ですけれども、そこはいろんな協力金等の制度も設けて、そして非常に厳しい状況にもなっているわけですから、医療機関の要請をすると。それを今、強化しているということです。併せて、今もう120ぐらいの医療機関になりましたけれども、往診。なかなか連携医療機関だけでは難しいというところについては、往診がすぐ行けるようにするというところで120の医療機関が今、もう手を挙げてくれていますので、そういったところを強化するということが重要だと思っています。 また、高齢者の検査、3日に1回の頻回検査の制度を設けました。3600施設のうち、今、1300施設がこれをやろうということで手を挙げていただきました。本当にこれはありがたいと思います。障害者施設でも190施設がやろうということで、合計1500施設がこの3日に1回検査をやろうということで手を今挙げてもらっています。これをさらに増やしていきたいと思います。現状で検査キットは80万キット配布をいたしました、現時点で。そして10万キットがすでに使われているという状況です。その中で陽性が判明したのが0.2%です。約200名の方が、この3日に1回検査で陽性が事前に判明したということになっています。 これはクラスターを防ぐということでも、やはり意義があるというふうに思っていますので、こういった3日に1回。これはウイルスが入り込みにくくするというところでまず対応。そして入ったとして往診で対応できるようにするというところが1つ。そして将来を見越せば、連携医療機関で初期治療ぐらいはできるようにすると。この3割というのを増やしていくというところを、上げていくということを府庁を挙げて進めていきたい。そうすることによって、やはりリスクの高い施設に入所されている方を、なんとか早く治療が届くように仕組みをつくって、また、できるだけウイルスが落ちにくいような仕組みをつくって守っていきたいと、そう思います。