阪神・藤川球児監督、13日からサバイバル激化 来春へ向けた見極めの最終クールを予告
阪神が高知・安芸市で行う秋季キャンプは11日、第2クール最終日を迎えた。藤川球児監督(44)は、13日からの最終クールで来年2月の春季キャンプへ向けた1、2軍メンバーの見極めを行う方針を示し、選手らにも通達した。目の色を変えたナインの鍛錬と成長を確かめながら、V奪回を目指す2025年シーズンのチームの骨格を固めていく。 【写真】藤川監督が報道陣に振る舞った「土佐勝男(かつお)飯」 1日からスタートした鍛錬の日々は第2クールを終え、13日からの最終クールを残すのみとなった。藤川新監督は選手個々の課題と成長を日々把握しつつ、いよいよ戦力分析の新たな段階に入ることを予告。〝火の玉チェック〟で若虎の力量を見極める。 「次のキャンプに向けた選手の選択、1軍スタートだったり、2軍スタート。そういったところに差しかかってくる可能性もある。選手たちに、そういう目でみられるかもしれないと、(コーチから)伝えてほしいと」 この日、コーチ陣に虎将の方針を説明し、選手に「サバイバルの激化」を通達させた。藤本総合コーチも「僕は2軍の選手、って思いすぎるのは絶対アカンし。1軍で活躍するためにこのユニホームを着てる。全員が戦力になってもらわないと困る」と尻をたたいた。 藤川監督は今季終了後にチームを託され、10月22日に開始した秋季練習からナインの動きを追ってきた。だが、キャンプ終了後は顔を合わせる機会も一気に減少する。 「(最終クールの)あと5日間で、次は、来年の1月には(春季)キャンプのメンバーを出さなければならない」と新指揮官。メンバー選考は各担当コーチに任せるが、判断材料をそろえる時間は少ない。緊張感を維持し、残された時間を有効に使うためにあえて予告し、士気を高める狙いもあった。 「気を抜くことなくっていう意味が本当は一番ある。これで終わりと思わせないためでもある。(選手は)やってくれる」 各担当コーチとともに、よりシビアな目を向ける。17日のキャンプ最終日まで若虎の一挙手一投足に注目し、安芸から球児虎を形作る。(新里公章)