【独自解説】2040年には高齢者の3人に1人が認知症?軽度認知障害なら健常な状態に戻る可能性も!期待の「ガンマ波サウンド」とは?原因と最新予防を“認知症研究の世界的権威”が徹底解説
2040年には、高齢者の3人に1人が認知症もしくはその予備軍になると言われています。認知症の進行を抑えるためにはどうしたらいいのか?さらに、認知症改善効果が期待されるという「ガンマ波サウンド」とは?認知症研究の世界的権威、アルツクリニック東京の新井平伊医師が解説します。
🔳高齢者の3人に1人が認知症に!軽度認知障害の段階での発見が大事
新井平伊医師は1999年、日本で初めての「若年性アルツハイマー病専門外来」を開設し、2019年からアルツクリニック東京院長を務めています。主な著書に「脳寿命を延ばす認知症にならない18の方法」・「アルツハイマー病のことがわかる本」「認知症と共に輝く日々をめざして」などがあり、「アルツハイマー病研究者の世界トップ100」の38位に選出されています。これは日本人のなかでは1位となります。
厚労省が出した推計では、2022年は認知症の高齢者が約443万人、MCIという軽度認知障害(認知症予備軍)が559万人で合わせて1002万人ですが、年々徐々に増加していき、2040年には合わせて計1197万人で、65歳以上の約3人に1人が認知症、もしくはその予備軍になると予想されています。 Q.長寿社会になったので高齢者の3人に1人が認知症やその予備軍になるというのは避けられないのでしょうか? (アルツクリニック東京院長・新井平伊医師) 「老化現象に伴って認知症やその予備軍は増えていると思います」 Q. MCI・軽度認知障害というのは具体的にどんな症状なんでしょうか? (新井医師) 「認知症の前の段階をいかに見つけるか、予防をどうするかということで、このMCIが重要になってきます。その症状を具体的に言うと、物忘れは若干ある。周りの人からも少し物忘れがあるかなと思われるぐらいなのですが、生活自体は自立していて、仕事もできる状態です」 Q.このMCIの治療が重要になってくるわけですか? (新井医師) 「その通りです」
認知症の種類ですが、よく耳にするアルツハイマー病が一番多く67.6%となっています。それ以外にも血管性認知症などがあります。アルツハイマー病は、脳内にたんぱく質「アミロイドβ(ベータ)」がたまり、脳の神経を壊し認知機能に支障が出る病気です。 Q. 「アミロイドβ」は老化によってたまるのですか? (新井医師) 「もともと正常にある神経細胞の膜のたんぱく質で普通は代謝されて血液中に流れ出すのですが、アルツハイマー病の場合なぜかわからないのですが、アミロイドβが溶け出さないで固まって神経細胞に害を与えるのが特徴です。もともとあるのですが、神経毒として作用するのが不思議なところです」 Q.アミロイドβを血液中に流す治療法ができたらアルツハイマー病は改善する可能性があるのでしょうか? (新井医師) 「2023年に日本で承認された新治療薬ができています」
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