阪神“怪物新人”佐藤輝明に49年ぶり新人OP戦最多6号を許した西武が感じた凄さと課題とは?「ツボを持っているのは凄い」
ストレートを見せ球に使われ、ストライクゾーンに来ても打ち返すには極めて厳しいコースを突かれる。決め球となる変化球にタイミングとバットの芯を外される打席は、26日に開幕するペナントレースでも多く見られるかもしれない。スラッガーが背負う、宿命とも位置づけるべき試練を乗り越えた先にある姿を想像しながら、辻監督は佐藤へエールを送ることも忘れなかった。 「そうしたなかで成長していけば、すごいバッターになるでしょうね」 ドラフト以前を含めた新人最多記録となる、1958年の長嶋茂雄(巨人)がもつ7本塁打の更新も期待される佐藤に引っ張られるように、阪神はオープン戦で12球団最多となる17本塁打を放っている。チームメイトや対戦相手にポジティブな影響を与えながら、佐藤は19日からのオリックス3連戦(京セラドーム)でのオープン戦締めを経て、ヤクルトとの開幕3連戦(神宮)への準備を整えていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)