体力が落ちた!夜は子どもと一緒に寝落ち! アラフォーの疲れやすくなったを解決する4つのポイント
疲れやすいを解決するには、「自分時間」を持ってママ自身の気を養うことも大事
アラフォーママたちの「疲れやすい」という悩みについて、東京女子医科大附属東洋医学研究所の大谷かほりさんにアドバイスいただきました。 「初産年齢が上がり、核家族化した現代では、親の体力的な負担は大きいと思います。 そんな中、体力が続かなくなって寝落ちする、体が痛いなど、20代の頃にはあまり感じなかった不調を抱えながらも、無理せず休息を取ったり、規則正しい生活を心がけたりと、ママたちも工夫を上手にされていますね。 東洋医学の考えを著した書物『黄帝内経』によると、女性が最も強壮で髪やお肌も一番調子がいい時期が28歳頃です。35歳になると髪や肌が衰え始め、42歳頃には顔がやつれ白髪になり始め、49歳頃に子どもを産む能力を失うと、記されています。また人生100年とすると、体のピークは30代でその後は下降していくため、40歳になると精力が充分ではなくなり座ることを好むようになる、とあります。 現代医学でも、アラフォー世代になるとエネルギー代謝やホルモン分泌が衰えてくることが知られています。つまりアラフォーは、気(エネルギー)血(栄養を運ぶ流れ、血液)、五臓などが、最盛期を迎えて、下り坂に転じる世代。数年前までは最盛期だった自分とのギャップを感じやすいと言えます。その上、アラフォー世代は、仕事では一番の働き盛りであり、プライベートでは出産や子育て、老いていく親の今後も考えなくてはいけなくなってくるなど、公私ともに大変な時期と重なっています。 しかも、過労やストレスは、気を消耗し、血の巡りを悪くさせます。出産や授乳も大いに気血を消耗します。そして睡眠不足や食生活の乱れは、気血の順調な回復を妨げます。本来アラフォー世代は、以前よりも自重してしかるべき時に、このように無理をかけやすい生活環境が重なることも疲れやすくなる大きな要因ではないでしょうか。 私のクリニックを受診される子育て中のアラフォー世代も、気血を補い元気をつける処方や、ストレスで巡らなくなった気血を巡らせる処方が必要な方ばかりです。 子どもが独り立ちするまで、親は心身を壊すわけにはいきません。体力がなくなり疲れやすくなるのは、避けられない自然の変化です。持っているエネルギーや消耗具合も1人1人違います。 子育てという山あり谷あり、悲喜こもごもの長い道のりを歩きとおすために、それぞれのペースや休息の取り方で進みましょう。元気をつける処方が漢方には沢山ありますから、いろいろやってみても辛い時は、漢方の専門家にしてみるという方法もあります」