“浴衣の着崩れ”を自分で簡単に直せる3ステップとは? 大人女性が知っておきたい、外出中の予防法も|STORY
花火や夏祭りなど、日本ならではのイベントが本格的に戻ってきた今年の夏。数年ぶりに、今年こそはご無沙汰していた浴衣で暑い夏を楽しみたい!という方も多いはず。でも、「せっかく綺麗に着付けをしたのに、出先で着崩れてしまって困った…」という経験もあるのでは?40代の大人の女性こそ、“だらしなく見えない、凛とした佇まい”で品よく浴衣を着こなしたいもの。そこで、“きものスタイリスト”の秋月洋子さんに、着崩れを防止する方法や、着崩れた時に外出中でも自分でできる対処法について伺いました。 【画像で見る】“浴衣の着崩れ”簡単に直す3ステップ
外出中に気を付けたい、動き方のポイントは3つ!
(1)立ち方、座り方、歩き方 背中に1本の棒が通っているような意識で、背筋を伸ばして立ちます。お尻にキュッと力を入れつつ、肩は力を抜いて程よくリラックスさせることがポイント。脇も締めるように意識して。 座る時には、浴衣が引っ張られないよう浅めに座るのが鉄則。深く座ると着崩れの原因になるだけでなく、背もたれで帯が押し潰されたり緩んだりする心配があるので気をつけましょう。 また、普段と同じような歩幅で歩いてしまうと裾から着崩れてしまいます。急いでいる時でも、常に小股で歩くことを意識してみてください。
(2)しゃがみ方 しゃがんだり階段を昇り降りする時も、浴衣が引っ張られないようにするのが大切。腰のあたりを軽く摘んで、ちょっと引き上げながら動くのが大切です。
(3)物の取り方 何か取りたい物がある時、そのまま手を伸ばしてしまうと着崩れの原因に。遠くのものや高いところにあるものを取りたい時は、その方向に身体を向け、脇を締めたままそっと袂をつまんで下に引っ張りながら手を伸ばしましょう。袂を押さえることで、所作も美しく見えます。
それでも着崩れてしまったら...重要な「3か所」を直せばOK!
胸元の衿、脇、おはしょり部分に、特に気を配って ■着物スタイリスト 秋月洋子さん 1枚の生地でできている浴衣は、凹凸のある人の体に連動して動くため、長時間の外出となれば大なり小なり崩れてしまうもの。だからこそ、「浴衣は崩れる」という大前提に立って、姿勢や所作を意識しながら自分で応急処置ができるようにしておくのが正解です。外出中ずっと着崩れを心配するよりも、多少着崩れても直せば大丈夫!と思える方が、イベントも思いきり楽しめますよね。 着崩れは、動くことで生地が引っ張られ、緩んでしまうために起こるので、正しい順番で、もとの位置に引き戻せばOK。まず着崩れを起こしやすいのは胸元なので、衿や脇の部分を直してからおはしょりを整えれば、簡単に着崩れを直すことができます。