今こそニッポン式で海外へ!「ローソン」「積水ハウス」の開拓者に密着
今回のテーマは、「次なる巨大市場を開け!~今こそニッポン式で海外へ~」。 人口の減少が続くニッポン。その中で、企業はどう勝ち抜いていくのか。その答えの一つが、海外に眠る“次なる巨大市場”の掘り起こしだ。コロナ禍がひと段落した今、その動きが加速している。 コンビニ「ローソン」の次なるターゲットは“インドネシア”。急成長が見込める市場で一気にシェアを獲得すべく、この1年で店舗を5倍にしようと挑んでいた。 住宅メーカー「積水ハウス」は、戸建て世界一の巨大市場“アメリカ”にわたり、“西部開拓”に乗り出した。果たしてその勝算は…。 当番組のカメラは、現地に送り込まれた“開拓者”たちに密着。世界を舞台に繰り広げられる闘いの現場を追った。 【動画】インドネシアの「ローソン」でブームを巻き起こしてるおでん
1年で店舗を5倍に!「ローソン」インドネシア シェア拡大㊙作戦
現在ローソンは、日本国内に約1万5000店舗展開している。しかし、コンビニ全体が飽和状態にある中、出店戦略は岐路を迎えていた。 そこでローソンは、海外へ。成長著しいアジアの大国を開拓しようとしていた。 8月。ローソン本社(東京・品川区)で、アジア太平洋地域の報告会があった。ローソンの今後を占うのは、東南アジアの大国・インドネシア。国土は日本の約5倍で、人口はインド・中国・アメリカに次いで世界4位の約2億7000万人。平均年齢も日本より15歳ほど若い32歳と、躍進の可能性を秘めた国だ。 報告を聞いたローソンの竹増貞信社長は、「必ずインドネシアで圧倒的ナンバーワンにならないといけない」と話す。
2011年、ローソンはインドネシアに初出店。しかし、店舗数は伸び悩み、去年の段階で192店舗。そこで、「今年中に1000店舗を達成する」という大胆な目標を掲げた。
インドネシアの首都・ジャカルタは、周辺人口も含めると3000万人を超えるメガシティーで、世界最悪とも言われる大渋滞でも知られている。 「もうだいぶ慣れた。4年間いるので」と話すのは、ローソン・アジア・パシフィックカンパニーの佐藤琢弥さん(40)。不動産業界からローソンへ転職し、主に新店舗の出店場所を探す仕事をしていたが、4年前「成長するインドネシア市場を担当したい」と、家族を日本に残してやってきた。 着任してすぐ、コロナ禍に見舞われる苦難もあったが、「今年中に1000店舗」の命を受け、店の候補地を探す毎日だ。