小芝風花、コロナ禍も着実マイペース 「妖怪シェアハウス」役作りの秘訣とは
小芝風花は、いま芸能界で成長が期待される女優の一人だ。キュートで愛くるしいルックスはもとより、コミカルなドラマに出てもシリアスなドラマに出ても演技力で高い評価を受けるようになった。出演作が隙間なく続く大阪府出身、23歳の若手。旬の女優は、人気の上昇にともない取り巻く環境もめまぐるしく変化していく。そんな中で小芝は自分を見失わず、着実に役者として足場を固めている様子だ。何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか。一年ぶりに話を聞いた。 【写真特集】「願い事は内緒」の小芝風花
「カットがかかると小芝になる」
- この一年、また女優として進歩してきましたね。 小芝 おかげさまでドラマをはじめお仕事をコンスタントにいただけて、ありがたいです。ただ、これは皆さん同じだと思うのですがコロナは想定外で、いまのような社会状況になるなんて一年前は微塵も想像していませんでした。いろいろドラマの撮影環境も変わりましたし、この先どうなるんだろうっていう不安はあります。 - 芸能界でもコロナの影響はかなり大きなものがありますね。 小芝 はい。私も前クールで出演したドラマは一時撮影が中断しました。再開できたからよかったですけど、いま撮っているドラマもこれから感染者数が増えれば撮影がとまるかもしれない、という心配はあります。 - いま撮っているドラマではどんな役を? 小芝 8月1日スタートの「妖怪シェアハウス」(テレビ朝日系、土曜午後11時15分)という作品で、民放の連ドラでは初の主演です。私は澪(みお)というなんの取り柄も自信もない女の子で、気弱でどん底の状態から始まります。周りの妖怪さんたちは真逆でめちゃくちゃ個性的で、個性や経験を自分の一部として受け入れて自由に暮らしていて、そんな人たちに助けられながら翻弄されながら成長していくんです。悪い人間がこてんぱんにされるので、それも見ていてスカッとするかと(笑) - どんどん演技の幅を広げている感がありますが、今度は妖怪もの。現実離れした設定だと演技面でも苦労されるのでは。 小芝 役って「これは自分と近いな、わかるな」っていう役もあれば、「わかんないなー」って役もあります。でも基本は私、重い役でもコメディでもカットがかかると小芝になる。だから自分がわからなくなっちゃうとか、疲れちゃったりとかはあまりないです。役を引きずるというのはないので、切り替えられなくて苦労したというのはないですね。 - 役作りで工夫されていることはありませんか。 小芝 皆さんが演じる妖怪さんたちが人間味もあるし面白くて、私自身が役を作り込むというよりは皆さんのリアクションをみてすばやく反応できるように、と心がけています。「最初からいっぱい手に持っていると現場でつかめないから、ちょっと軽くしたほうがいいよ」って昔アドバイスいただいたのを思い出し、作り込まずに現場に入って皆さんと一緒に作れたらいいなと。 - ここを見て欲しい、というポイントはありますか。 小芝 自由奔放で個性的な妖怪さんたちに助けてもらううちに澪もどんどん自分の気持ちを伝えられるようになったり、やりたい仕事が見つかったり、少しずつ自由になっていく。そういう成長物語的な過程も見て欲しいし、生きていく中で自分の意見をうまくいえない人に「自分らしくいればいいじゃない」って伝えたいです。