筋肉が解決する7つのこと。結論「とにかく筋トレをしておけば間違いない」
6. ケガを防いでくれる
ケガの防止というトピックは大きくて漠然としています。なので「筋力トレーニングがケガ全般を減らす」という具体的なエビデンスを示すのは難しいのは事実です。 しかし、優秀なコーチや理学療法士に聞けば、おそらく「自分が担当する選手や患者には、ケガを防ぐためやケガから回復するために、筋肉を鍛えることをすすめている」と答えるでしょう。 筋力トレーニングをすると、筋肉と骨、腱などの結合組織も強くなります。スポーツの世界では、筋力があるアスリートのほうが、ケガへの耐性も高いようです。 また、すべって転ぶこともある日常生活でも、筋力があって機敏なら、思わぬ障害物を避けやすくなります。転びそうになっても、体を立て直しやすくなります。 筋力トレーニングなどのエクササイズは、背中の痛みや関節炎などの症状の対処に有効であることを示すエビデンスもあるのです。
7. ランニングもヨガも、もっと楽しめる
「エクササイズについてはともかく、筋力トレーニングについては、そのメリットを少し疑っている」という人もいるかもしれません。自分はトレイルランニングがしたいだけなんだ。バー・エクササイズのクラスに参加したいだけなんだ。ヨガをやりたいだけなんだ、と。 実は、筋肉はこうした運動にも効果を発揮します。 たとえばランナーなら、筋力トレーニングが、ケガ(シンスプリントや、膝の痛みといった「酷使」による長引く問題を含む)の防止に役立ちます。また、脚の筋肉が増えれば、丘にあるトレイルを駆け上がりやすくなります。コースを下るときも、岩や木の根をかわしやすくなります。筋力のある人ほど優れたランナーになる傾向があります。 ヨガにはまっている人なら、筋力が上がれば、上級者向けのポーズが取れるようになるでしょう。中くらいの難易度のポーズなら、もっと自信満々に。簡単なポーズなら、本当に簡単に取れるようになるでしょう。 言い方を変えれば、ヨガのクラスの途中で、「体幹がもっと弱ければよかった」と思う人なんていないはず。 上半身の筋肉が強いほうが、ロッククライミングがもっと楽しめます。力強い脚のほうが、サイクリングがもっと楽しめます。 スポーツの世界以外でも、筋肉は、庭や畑で腐葉土を運ぶのに役立ちます。機内のほかの搭乗客を危険にさらすことなく、スーツケースを頭上の荷物入れに入れるのに役立ちます。友だちの引っ越しを手伝っても、そのあとの2日間を、痛み止めを飲みながらソファーで過ごすのを防いでくれます。 体に筋肉が少しついてきたのに気がついたら、その見た目だけでなく、「筋肉が開いてくれるチャンス」の多さについて、考えてみてくださいね。 Source: Stronger By Science, NCBI(1, 2, 3, 4, 5), ACSM
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