筋肉が解決する7つのこと。結論「とにかく筋トレをしておけば間違いない」
2. より多くのカロリーを燃やしてくれる
筋肉をつけることのメリットで、よく引き合いに出されるのが、筋肉が新陳代謝にもたらす効果です。 正直なところ、そこまで重要ではないと私は思いますが、疑問に思っている方もいるはずなので、これも見ていきましょう。 確かに、体に筋肉がついてくれば、消費カロリーは増えます(休んでいる時でも、です)。筋肉は「燃費が悪い」組織で、摂取した食べものを、燃料として大量に使います。 つまり「もっと多く食べてもいい、もっと多くのビタミンやたんぱく質、食物繊維などの有益な栄養素を摂取してもいい」ということです。消費カロリーが増えれば、その分もっと食べてもいいわけです。 筋肉が1ポンド(約450g)増えるごとに、毎日10キロカロリーほどが余分に燃やされることになります。なので、たとえば数年間の筋力トレーニングで10ポンド(約4.5kg)の筋肉がつけば、毎日100キロカロリーが余分に燃えることになるのです。 これぐらいでは毎日のカロリー消費にそれほど貢献してくれませんが、それなりの効果はあります。あまり理解されていませんが、筋肉が増えれば増えるほど、よりハードなワークアウトに耐えられるようになり、その結果、さらに多くのカロリーを燃やせるようになります。 私の場合、ずっと座りっぱなしだった数年前に比べると、毎日のカロリー消費量は約500キロカロリー増えました。しかし実際のところ、筋肉の量は50ポンド(約23kg)も増えていません。でも、筋肉が増えれば、それだけ多くの運動をこなせるようになり、その量はどんどん増えていきます。 運動は体にいいので、こなせる量が増えれば、心臓も健康になりますし、新陳代謝もよくなります。それを覚えておきましょう。
3. 体重は減らなくても、筋肉は健康にいい
体重を減らすことは健康にいいと、よく言われます。特にそうなのが、糖尿病などの病気を抱えている人や、BMIが高い人です。 体重を減らすのは簡単ではありません。ですが、筋肉をつければ、最終的に体重が減る・減らないに関係なく、それと同じ健康アウトカムにつながることが期待できます。 こちらの研究によると筋肉の量が増えれば、死亡率が下がり、体脂肪が減り、糖尿病になる確率も下がることが判明したそうです。研究の結果、BMIが同じように高くても、筋肉が多い人のほうが、筋肉が少ない人よりも健康でした。 なので筋肉をつけることには、たとえ体脂肪が減らなくても、健康向上の効果があるのです。 さらに研究グループは、「体脂肪の多さ」とよく関連づけられる健康アウトカムの一部は、実際には、むしろ「筋肉の少なさ」と関係があるのかもしれない、と推測しています。