TIS、商談結果を自動で収集・管理できるSaaS「SalesMAPs」 生成AIによる複合感情分析技術を活用
TIS株式会社は29日、複合感情分析技術を活用して商談管理の自動化を実現するSaaS「SalesMAPs」を、同日より提供開始すると発表した。担当者の報告に頼らない情報収集や、取引先の反応を可視化した商談内容の評価を提供することにより、生産性向上に貢献するとした。 「SalesMAPs」は、営業担当者と取引先との間で行われるオンラインでの商談を自動で記録・分析し、結果を営業管理者に自動連携することにより、担当者・管理者双方の報告業務にかかる手間を軽減するサービス。商談のスケジュールを「SalesMAPs」に事前設定すると、会議の記録・分析・連携を自動で行えるという。 分析が終了した商談結果はレポート形式で出力され、トピックごとの取引先担当者の反応を可視化して、「会議全体」「タイムライン」「参加者ごと」の3つの切り口で会議を要約。重要な決定事項やToDoも自動で分析・出力し、受注に向けた効率的なタスク管理をサポートする。 なお分析にあたっては、TISの特許取得技術である複合感情分析技術を用いており、取引先担当者の反応のみをベースとした客観的な評価を提供。営業担当者の主観を排除することで、より正確な商談内容のフィードバックを実施できるとした。 オンライン会議は現在、Microsoft TeamsとZoomに対応し、Google Meetやオフラインでの対面商談については、2024年度中に対応する予定。 また、各商談とその結果を時系列順で自動整理・一覧化する商談マップ機能も搭載しており、取引先・案件ごとの商談に対する顧客の反応の推移を俯瞰(ふかん)して把握可能なため、精度の高い打ち手をタイムリーに検討できるとのこと。さらに、最新の商談結果のみを自動で出力する機能も備えており、商談の最新の進捗情報を記入・準備する手間を軽減するとしている。 1アカウントあたりの価格(税別、以下同じ)は、分析可能時間が月間50時間までの通常プランの場合、月額6500円。事務手数料として、契約付きに1アカウントあたり3000円の事務手数料がかかる。 ただし2025年3月末までに契約した企業に対しては、契約月から半年間、特別価格で提供するキャンペーンが実施され、通常プランは月額5500円、分析可能時間が月間25時間までのライトプランでは、月額2980円となる。
クラウド Watch,石井 一志