いきなり愛猫が「シャーッ!」と威嚇!よくある事例、気をつけたいことは|獣医師解説
動物病院やペットホテルに行ったときに
「病院の診察後にキャリーに入った後で、必ず振り返って私にシャーッと言います。先生には言いませんけど、私には『なんでここに連れて来た!』と怒ってるような気がします」 「体調が悪くて連日のように動物病院に連れて行かなくてはいけないときに、すっかり病院嫌いになってしまい、捕まえるときに『ヴゥ~、シャー!!』と全力で威嚇されました」 「いつもは私に威嚇しないコですが、病院で注射と点滴をしてもらった後、お顔をのぞき込んだらシャー!と言われました。先生にもシャーは言わずに頑張ったので、飼い主への八つ当たりかな」
飼い主さんの帰宅が遅かったり、旅行から帰ってきたときに
「長く留守にしたとき。帰宅時の玄関でのお出迎えで」 「旅行して3日くらい会わないとき、帰ったら忘れたみたいに威嚇されました。すぐに思い出したのか、あ!って感じで近寄ってスリスリしてきましたが」
ごはんやおやつに関わることで
「ごはんのおかわりをあげなかったときに『ダメ!』と言ったら、『シャー!』された」 「食べ終わったおやつの袋をくわえて持って行き、たくさん隠しているので、それを取ろうとしたらシャー!された」 「子猫の頃、かつお節の袋や猫用おやつのパッケージごとくわえて逃げることがよくあり、取り返そうとするとシャーッと怒られた」
猫が飼い主さんに「シャーッ!」とした瞬間はほかにも
「普段と違う服装や化粧をして近付いたとき」 「ほかの猫のニオイでシャーッて言われました」 「遊んでいて興奮しすぎて噛み付いてきたので、『痛い!シャーッ!』て怒ったら、お返しに『シャーッ!』と言われた(笑)」 「しょっちゅうシャーッ!されてます。一番多いのは掃除機を見たときです。あとは、何で? と思うときがほとんどです」 「爪が引っ掛かってたのでとってあげようとして、なかなかとれないとき、シャーッ!ってやられることがあります」
【獣医師解説】愛猫が飼い主さんを威嚇する理由
飼い主さんたちからさまざまなエピソードが寄せられましたが、一般的に猫はどのようなシチュエーションで飼い主さんを威嚇したりするのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。 岡本先生: 「アンケートの回答にもありましたが、猫が飼い主さんに威嚇をする『よくある事例』として、次のようなものが挙げられるでしょう。 ・環境や飼い主さんになれていなくて警戒心から ・嫌がっているのにしつこくしてしまったから ・嫌いなお手入れをしたから ・長時間自宅を空けてしまったから ・ほかの猫のニオイがしたから ・飼い主さんの香りや服装が変わって、『飼い主さん』と認識できなかったから 上記のようなシーンで威嚇しやすい猫というのは、警戒心が強いコに多いかと思います。 猫が威嚇する・怒ることを日頃からしてしまうと、信頼関係が崩れてしまう可能性が考えられます。愛猫のお手入れなど、日常で愛猫の嫌がることを定期的にしなければならないシーンもあるかと思いますが、そのような際は『愛猫の嫌なサインを見逃さない』『嫌いなお手入れはご褒美とセットで短時間に分ける』などの配慮を忘れないようにしましょう」 (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) ねこのきもちWEB MAGAZINE『「猫飼いあるある」に関するアンケートvol.13』 ※アンケートコメントは飼い主さんが感じる愛猫に関するもので、個人の感想です。 ※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。 ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。 取材・文/雨宮カイ
ねこのきもちWeb編集室