異国の店主と土地の味。/チリ料理店『Casa de Eduardo』
土井 エドさんは、長いこと翻訳業を生業にされていたのですね。 エド でもね、インターネットの普及によって2000年以降はどんどん仕事が少なくなっていき、しばらく不安な時期が続きました。この先どうしようと思っていた時、レストランを開くきっかけとなる東日本大震災が起きたんです。チリテレビ局のリポーターを案内するために、震災から2日後に被災地に行ったのですが、その後もボランティアとして南三陸に定期的に足を運んで。その時、炊き出しで作っていたアサードなどのチリ料理を喜んでもらえたことで、飲食の道を決めました。震災は2011年3月11日、お店オープンはほぼ一年後の2012年3月12日。
土井 私はペルーとエクアドルに行ったことがありますが、辛味のないシンプルな味付けで作る南米の食事は、全体的に日本人に合う気がします。しっかり焼かれたお肉は、食べるとエネルギーが湧いてきますね! エド そういってもらえて嬉しいなあ。僕は、元気なうちにチリに戻って老後は故郷で暮らしたいですが、75歳までは日本でお店を頑張りたいと思っています。今は68歳。まだまだ張り切っていきますよ!
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Casa de Eduardo ◯東京都中野区中央4-1-8 富士シャトー1F ☎︎090・6508・4649 7:00~24:00 無休 interview: Hikaru Doi, photo: Kazuharu Igarashi, text: Shoko Yoshida
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