たし算・ひき算の計算ミスが多い子が、正確に計算するための「手がかり」とは?
STEP3:「いくつといくつ」を用いる
「7と3で10」「12は10と2」の考え方を復習したあと、「さくらんぼ算」の手順を一つひとつ目で見て確かめながら練習します。ただし、「合成・分解」を用いた計算方法は小学校の算数では一般的ですが、計算の手順が多く複雑になるので、子どもによってはミスしやすかったり「何の計算をしているのか」がわかりにくかったりします。難しい場合は「数えたし」などの方法で、確実に計算できるように練習しましょう。
STEP4:計算カードを用いて楽しく
たし算カードやひき算カードをつくって、声に出して練習しましょう。指を使う方法でも暗算でも、子どもが安心して確実にできる方法でやればよいのです。自信がついてくると指を使わなくても、暗算でぱっと答えが浮かぶようになります。
P O I N T
計算は、子どもが一人でできる方法で、楽しくたくさん練習するのが効果的です。一度にたくさん計算するのではなく、子どもの集中力や負担に合わせて「扱う数(いくつまで)」「問題数」「答えを書く枠」を調整しながら、毎日こつこつ積み重ねていきましょう。答えが出せたら一問ずつ〇をつけてあげて、「できた!」を実感できるようにしましょう。ミスがあったときには「×」をつけるのではなく、「おしい! 答えは6になるはずだから、もう一度計算してみよう」などの声かけで修正できるようにします。
伊庭葉子, 赤塚智美