大阪・豚コレラ感染全頭殺処分へ 松井知事会見で
大阪・豚コレラ感染全頭殺処分へ 松井知事会見で
大阪府の松井一郎知事は6日午後、大阪府庁で定例会見を行った。愛知県の養豚場で豚コレラが発生した問題で、出荷先の大阪府内の養豚場でも豚コレラの感染が確認されたことを受け、同日に大阪府家畜伝染病対策本部を立ち上げた。農水省と協議の結果、全頭殺処分することも発表した。 【動画】大阪府・松井一郎知事の定例会見(2019年2月6日)
殺処分については、国と調整中
会見によると、1月18日に豚コレラが発生した愛知県豊田市の養豚場から府内の養豚場に80頭が出荷され、複数の豚から陽性を確認したという。 松井知事はこの件の一報を受け、早急に感染拡大の防止を指示。正午すぎから対策会議を開き、殺処分については、国と調整中であることを明かした。 松井知事は「殺処分してそのまま置いとくわけにはいきませんから、処分後にどういう処理方法を行うか国と協議中です」「豚コレラについては、豚やイノシシの病気で人に感染することはありません。府民のみなさんには冷静な対応をお願いします」と話していた。
「G20サミット」開催のため府立学校を休校へ
また、松井知事は6月に大阪市住之江区で開かれる「G20サミット」で、開催日の同月28、29両日や前後を含む4日間は大規模な交通規制が想定され一般道での混雑も懸念されることから、同月27、28両日についてはすべての府立学校の休校を知事として府教委に要請したことを明かした。 その理由として、海外の首脳が宿泊するホテル周辺など、開催場所となるベイエリア以外の場所もあり、通学上の安全確保や、交通規制のため移動に公共交通機関を利用する人が増えるため、混雑を緩和するという考えなどから、教育長に伝えたとしている。