全米が大谷翔平の偉業を称賛…敵将が「投打の成功に敬意」と称えルースが生前活躍のNYメディアも「ここは大谷の世界だ」
また「相手チームのダグアウトから見ても称賛に値する一生に一度の偉業の1つだ」と称えた上で、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督の談話を紹介した。 「非常に素晴らしいこと。彼の運動能力、才能を示している。この時点で野球界で唯一無二のものだと言える。彼は今(二刀流ができる)唯一の選手で、それで好成績を残している」 また通算本塁打でイチローを抜いたことについても触れ、「3089安打のイチローの長打は、その2割以下(575本)で決して強打者ではなかったが、大谷にとって幼い頃から心酔してきた選手を越えるのは特別なことだった」とし、大谷の「タイプ的な違いはあると思いますけど、そういう選手の一部の記録を超えられてすごく光栄です」との声を伝えた。 大谷の先発時の本塁打は2度目で、この試合までの登板時の打率がシーズン打率(.253)よりも高い.261だが、長打率は.377と低かったことを付け加えた。 また5三振を奪ったことで、今季の奪三振数が昨季を上回るキャリアハイの157奪三振となったことに触れ、NPBでの通算624奪三振にメジャー通算の379奪三振を加え、日米通算で1000奪三振を超えたことを紹介。今後、大谷が登板数(現在の最多は23回)とイニング数(昨季の130回1/3が最多)でも自己記録を塗り替えるペースにあるが、「彼はその数字には固執していない」と説明した。 「大谷の圧倒させられる偉業のすべてや、有力な選手たちと比較されることを考えると、NPBで5度のオールスター選手となってメジャーにやってきた彼が、まだ5年目だということを時々忘れてしまう。彼は28歳に過ぎないが、この短いメジャー生活で野球界を数えきれない回数にわたりアッと驚かせてきた」とまとめた。 ヤンキース時代にベーブ・ルースが活躍したニューヨークのメディアも、偉業達成を取り上げた。NJ.comは「エンゼルスの大谷が二刀流スターとしてヤンキースのベーブ・ルースの記録に並ぶ」との見出しを取り、「ここは大谷翔平の世界であり、我々はただそこで暮らしているだけだ」として記録達成を称えた。同記事は、「2桁勝利&2桁本塁打」を成し遂げた選手は大谷が4人目で、ルースの後に、ニグロリーグで、1922年にカンザスシティー・モナークスのブレット・ローガン、1927年にデトロイト・スターズのエド・ライルの2人が達成していることを紹介。ルースは、ボストン・レッドソックス時代の1918年に13勝7敗、11本塁打の成績だったことを改めて報じた。