WBC来年3月9日に開幕!栗山監督率いる侍ジャパンは13年ぶりの世界一奪還を果たせるか…初代優勝戦士の里崎氏の見解は?
野球の世界一を決める第5回WBC(ワールド・ベースボースボール・クラシック)の大会日程の発表が28日、都内のホテルで行われ、1次ラウンドの東京プール(東京ドーム)には、日本、韓国、中国、豪州、予選勝者(相手未定)の5チームが参加して3月9日に開幕。上位2チームが準々決勝に進むが、今大会は、ここからトーナメント方式が採用され、会見に参加した侍JAPANの栗山英樹監督は「野球的には面白いがプレッシャーはかかる。何が何でも勝たなければならない大会」と気持ちを引き締めた。また11月9、10日に札幌ドームで1次リーグで同組となった豪州と強化試合を行うことも発表された。エンゼルスの大谷翔平(28)も参加意志を表明している栗山JAPANは勝てるのか。初代WBC優勝戦士でもある元千葉ロッテの里崎智也氏の見解は?
栗山監督「やるからには何が何でも勝たないといけない大会」
6年ぶりの世界一決定戦である。 日本は2006年の第1回、2009年の第2回と連覇したが、山本浩二監督で挑んだ2013年の第3回は、準決勝でプエルトリコに1-3で敗れ、小久保裕紀監督が率いた2017年の第4回も準決勝で米国に1-2で惜敗。今回は13年ぶりの世界一奪回を狙う大会となる。 指揮を執る栗山監督は、新型コロナ禍で開催されることへ「いち野球人として」感謝の意を伝えた上で、こう決意を語った。 「やるからには何が何でも勝たないといけない大会だと思う。2006、2009年は、すべての試合を会場で見ていた。スタンドでガッツポーズをしていたが、その後(日ハムの監督として)10年、現場で野球の難しさ、怖さを嫌というほど味わった。難しい戦いになると思うが、日本の選手を僕は信じている。勝ち切れるように全力を尽くす。終わったあとに(ファンに)ありがとうと言ってもらえるような試合をやっていく。コロナで大変な時、世界が元気になる戦いをしないといけない」 今大会には、過去最多となる20チームが参加。1次リーグは、東京、台中、米国アリゾナ、同フロリダの4か所で5チームずつが参加する総当たりのリーグ戦で行われ、日本は東京ドームで9日に中国、10日の第2戦で過去の大会で死闘を繰り広げた宿敵の韓国とぶつかる。 韓国戦に関して栗山監督は「もの凄いゲームなるのは間違いない。そのイメージを持ちながら最後まで勝ち切るのが大事」と言う。 11日に予選勝者(未定)、そして12日に豪州と対戦する。 豪州も、昨季メジャーの最多セーブタイトルを獲得し、今季は米球宴にも選ばれたホワイトソックスの守護神ヘンドリックスが加わる可能性があり、侮れない相手。監督は、中日時代に“ディンゴ”の愛称で知られたデービッド・ニルソンだ。その豪州とは、11月9,10日に札幌ドームで”前哨戦”とも言える強化試合を戦うことが決定した。 「マイナーも含めて(どういう選手が)参加可能かを洗いまくっている。非常に我々には相性の良くない相手。やられる感情をもって分析している。相手が日本野球を理解していると想定。11月の戦いで最終的な探り合いをしたい」 栗山監督も警戒心を強めている。