名古屋・河村市長、今年の漢字に「謝」を選ぶ 金メダルかじり謝罪の意味は「お任せいたします」
名古屋・河村市長、今年の漢字に「謝」を選ぶ 金メダルかじり謝罪の意味は「お任せいたします」
名古屋市の河村たかし市長は20日、市役所で定例記者会見に臨んだ。この1年を象徴する「今年の漢字」として「謝」を選び、市民への「感謝の謝の字です」と説明した。 【中継録画】名古屋市・河村市長が定例会見(2021年12月20日)
4期目当選、新型コロナ「無症状」も「感謝せな」
河村市長は冒頭、自ら筆で「謝」と書き記した色紙を掲げた。色紙は記者クラブ側が用意した。「感謝」の意味については、4月に4期目の当選を果たした市長選を挙げ、「自民党から共産党まで全部一緒になって反河村という選挙になりましたけど、市民の皆さんのおかげで(当選し)、感謝ですわ」と述べた。また、9月に自身が新型コロナウイルスにかかったことも「びっくりこきました」とした上で、「幸いまったく無症状だったので、感謝せなあかんこと」と振り返った。 一方、「金メダルかじり」などで世間を騒がせたことの「謝罪の『謝』の意味も含むのか」との見方には「そういうことには答えたくはないですけど。自分でご判断いただきたい。お任せいたしますわ」と述べるにとどめた。 メダルかじり問題をきっかけに続いている対外公務の自粛については「公務を自粛すると市長でないんじゃないか。そろそろ普通の状況に戻るべきですわね」と話し、年明けからは問題前と同じように公務をこなす意向を示した。
元日の初詣や街頭演説「密集しないよう配慮」
新型コロナ対策では、クリスマスをはじめとしたイベントや帰省などで人流が増える年末年始に向け、人混みを避けてマスクを着用するなどの感染予防対策の徹底を呼び掛けた。初詣も分散参拝を呼び掛けたが、河村市長自身は元日に熱田神宮への参拝や街頭演説をこなす予定を示し、「密集しないように配慮はします」と述べた。 国が進める18歳以下への10万円相当の給付については、前回13日の定例記者会見でクーポン券での5万円支給にこだわっていたが、その後に全額を現金で給付する方針に転換している。 (関口威人/nameken)