「表現し難い、細やかな感情を上手に伝える」キャサリン皇太子妃が公務復帰の際につけたイヤリングが話題に
治療を終えて公務に復帰したキャサリン皇太子妃は、7月29日にイギリスで起きた刃物襲撃事件の被害者家族を励ますため、事件のあったサウスポートの町を訪れた。 【動画】被害者遺族の声に傾聴・共感し、自らの思いを語るキャサリン皇太子妃 化学療法の終了を発表してから1ヶ月、キャサリン皇太子妃は公務に復帰した。10月10日に皇太子夫妻が向かったのはリバプールの北、イングランド北西部に位置するサウスポートの町だ。ここでは去る7月29日に、刃物を持った17歳の少年がダンス教室に押し入り、6歳から9歳の少女3名の命が失われ、11名が負傷した。 ウィリアム皇太子と共にやってきたキャサリン皇太子妃は3人の少女の家族に会い、慰めの言葉をかけた。すでに7月、「同じ親として、サウスポートで殺傷された方々のご家族やご友人、身近な方々の今の心境は想像を絶します」と夫妻はインスタグラムへ書き込んでいる。 温かい言葉をかけるだけでなく、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の母親は、今回の公務である象徴的なものを身につけた。アレキサンダー・マックイーンのショートコートと水玉模様のドレスに合わせて、キャサリン・ゾライダのゴールドピアスを選んだのだ。シダの形をしたこのピアスは皇太子妃が何度もつけているものだが、シダは特別な意味を持つ。
家族の絆の大切さ
タトラー誌によると、シダは「家族の絆の大切さ」と「次世代への希望」を表しているそうだ。文化によっては耐久力、成長、さらには苦難に直面したときの精神的回復力をも象徴する。それはシダが厳しい条件でも生えるからだ。 今回の訪問の趣旨にうってつけの象徴的なアクセサリーであり、キャサリン皇太子妃が王室のプロトコル上、表立って表現しづらい細やかな感情を上手に伝えるツールとなった。
text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr)