「商業施設や駅ナカのトイレで歯磨き」はアリかナシか? 「衛生的にどうかと思う」「手洗いに行列ができてしまう」…不快に感じる利用者の声も
歯磨きしている人のせいで手洗いに列ができる
対して、同じ女性のなかでもトイレでの歯磨きに違和感を覚えている人は少なくない。 都心の駅ビルでトイレの清掃のアルバイトをしている女性・Cさん(50歳)は、歯磨きをしている人たちのせいで、清掃の際に嫌な思いをすることがあると言う。 「トイレの洗面台を清掃するときに、排水溝の部分に食べかすが詰まっていることが常態化していて、嫌な思いをしています。歯磨きをしている本人はわからないかもしれませんが、歯を磨いて口をゆすぐと食べ物のかすなどが排水溝に集まるんです。 髪の毛なども一緒に落ちているので、それらが絡まって排水管が詰まってしまうこともあります。それから、口をすぐ人たちのしぶきで、周りが汚れていることを珍しくありません。自身が勤務するオフィスビルのトイレならまだしも、商業施設や駅のトイレは公共のスペースなので、プライベートの歯磨きなどを遠慮してほしいです」(Cさん)
都内のアパレル系企業でアルバイトをしてい女性・Dさん(20歳)は、「トイレで歯磨きをしている女性たちのせいで、手洗いに列ができていることもある」と苦言を呈する。 「女性トイレを利用している人ならわかると思いますが、混雑時にダラダラと歯磨きをしている人のせいで、手洗いができず列ができていることがあります。また、鏡の前に移動して、メイク直しをする人たちの隣で歯磨きしている人も見たことがあります。そもそも、不特定多数が利用するトイレで歯磨きをする行為は、衛生的にもどうかと思います。 コロナやインフルエンザなど感染症のこともありますし、ガラガラと音を立ててうがいをしている人を見ると、二度とこのトイレを使いたくないと思ってしまう。それほど嫌な気持ちになる利用者がいることを知ってほしいです」(Dさん) 出先で歯を磨きたいというニーズはあるだろうが、一方でそうした行為を目にして不快な思いをしている利用者もいることは覚えておきたい。