〔NY外為〕円、154円台後半(22日)
【ニューヨーク時事】週末22日のニューヨーク外国為替市場では、一部の米経済指標が強めの内容となったことで円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=154円台後半に下落した。午後5時現在は154円75~85銭と、前日同時刻(154円48~58銭)比27銭の円安・ドル高。 この日のニューヨーク市場は154円50銭で取引を開始。早朝は、ウクライナ情勢の緊迫化を背景としたリスク回避の円買い・ドル売りが先行していた。 その後、S&Pグローバルが発表した11月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値は48.8と前月(48.5)から上昇し、市場予想(48.8=ロイター通信調べ)と一致。サービス業PMIは57.0と前月(55.0)から上昇し、市場予想(55.2)を上回った。発表後、相場は円売り・ドル買いで反応した。 米ミシガン大学が発表した消費者調査によると、11月の景況感指数(確報値)は71.8と暫定値(73.0)から低下し、市場予想(73.7)も下回った。一方、5年先期待インフレ率は3.2%(10月確報値3.0%)に上振れした。ドル売りが一時見られたものの反応は限定的で、取引終盤まで円安・ドル高地合いが継続。ただ、米長期金利の低下を背景に円の下値は堅かった。 ロイター通信が52人のエコノミストを対象に行った調査では、半数を超える29人が日銀が12月の金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの予想を示した。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0418~0428ドル(前日午後5時は1.0468~0478ドル)。一時約2年ぶりの安値まで下げた。対円では同161円23~33銭(同161円77~87銭)と、54銭の円高・ユーロ安。