”DV逮捕”の道渕を電撃解雇したJ1仙台に隠蔽疑惑…問われる管理責任と納得のいく説明義務
J1のベガルタ仙台は20日に本拠地のユアテックスタジアム仙台で緊急記者会見を開き、MF道渕諒平(26)との契約を解除したと発表した。 道渕は写真週刊誌『フラッシュ』により交際していた女性にドメスティック・バイオレンス(DV)行為を繰り返し、9月7日には傷害容疑で宮城県警に逮捕されていたと報じられた、 その『フラッシュ』が発売された、わずか数時間後の20日午前にベガルタはクラブの公式ウェブサイトを更新。ニュース欄に「本日発売の週刊誌報道および選手の処分について」と題したリリースを掲載し、0-6で大敗した18日の浦和レッズ戦で先発し、後半28分までプレーしていた道渕との契約を電撃的に解除するに至った理由を説明した。 「当クラブが認知していなかった事実など、クラブの秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていたことから、同選手に事実関係を確認した上で、10月20日付けで契約解除を決定いたしました」 午後にはベガルタを運営する株式会社ベガルタ仙台の菊池秀逸代表取締役社長、渡辺雅昭取締役、丹治祥庸強化育成本部長が緊急会見。 しかし、菊池社長らによる説明と問題発覚から契約解除に至るまでの経緯を照合していくと、事件を隠蔽していたとも見られても仕方のない不可解な点がいくつか浮かび上がってくる。 ベガルタの説明をもとに時系列を追っていくと、クラブ側が道渕と女性とのトラブルを把握したのは8月14日。被害女性の関係者から連絡を受けたもので、すぐに道渕へ事情聴取を行い、その上でクラブの顧問弁護士から「当人同士で解決することが望ましい」と助言を受けた。 道渕および女性のプライバシーに関わり、なおかつ双方から要望があったとして、8月10日未明に女性からの通報を受けて警察が出動していた事案は非公表とされた。通常通りに行動した方がいいという判断のもとで、道渕は、15日の清水エスパルス戦で後半16分から途中出場している。