外食への異業種大手参入は衣食住ボーダーレス化での本業活性策
顧客の共感・共鳴からの信頼獲得
企業が新たなビジネスモデルを構築するにあたり「食」は身近であり、客の反応を得やすい分野だ。体験価値を提供することで本業への需要の拡大が狙えると同時に、新規顧客の誘致につなげられる。また同業他社と差別化を図るばかりでなく、本業の来店につなげる狙いもあるだろう。 体験価値による客の満足度を増やすことで、本業を活性化させ、ブランド強化につなげていることが、昨今の異業種からのフードビジネス参入の特徴の一つだ。「共感」「共鳴」からの信頼獲得が、近年のビジネス成功の鍵だと筆者は思っているが、本業とのギャップからの「感動」「共感」が本業応援につながっているのではないだろうか。(食の総合コンサルタント小倉朋子)
日本食糧新聞社