長期休暇の防犯対策、あなたはちゃんとできている?セコム考案「走るカレー」でわが家を守る
昨年末から人によっては最大9連休となったこの期間、帰省や旅行を楽しんだという人も少なくないだろう。しかし、不在にしている自宅の「防犯」については大丈夫だったろうか? 【一覧】こんな家は狙われる!「強盗被害危険度判定チェックリスト30」 セコム株式会社が以前に実施した調査をもとに、日本人の防犯に対する意識と、今回のような長期休暇期間の防犯対策について見ていこう。
日常的な防犯対策のトップ3は?
調査によると、76.8%の回答者が今後の治安悪化や犯罪増加の可能性を懸念している。この数値は3年連続で増加傾向にあり(2022年71.0%→2023年76.0%→2024年76.8%)、多くの日本人が治安に対する不安を抱えていることが分かる。 しかし、こうした不安の高まりとは対照的に、日常的な防犯対策を実施している人は全体の35%にとどまっている。実施している対策のトップ3は以下の通りである。 1. 車へのドライブレコーダー搭載(46.9%) 2. PCやスマートフォンのセキュリティ対策(44.0%) 3. 玄関ドアの二重施錠・窓への補助錠設置(42.3%) 「電動キックボードやあおり運転などの交通トラブル」への不安が高まるなか、ドライブレコーダーの搭載が対策の第1位となっている。セコムIS研究所の研究員・濱田宏彰研究員は「不安意識が行動変容を促すとともに、ドライブレコーダーが『もしもの時の記録』ができる身近なアイテムとして浸透していることが明らか」と分析している。 なお、この調査は昨年6月に行われており、その後の「闇バイト」関連事件への注目を考えると、3位の「玄関ドアの二重施錠・窓への補助錠設置」という対策を行う人が増えてもおかしくないだろう。
長期不在時の防犯対策は「走るカレー」
今回の連休のような長期不在時は、当然ながら空き巣などのリスクが高まる。実際、濱田研究員は「住宅侵入の約6割は空き巣。長期不在時は特に注意が必要である」と警告する。 この状況を踏まえ、セコムでは長期不在時の防犯対策を「走るカレー」という覚えやすいフレーズにまとめている。各文字には以下の意味が込められている。 「は」:配達物を止めておく 不在を悟られないために、新聞の配達停止手続きを。郵便物は不在留め置きの手続きを取ることを推奨。 「し」:照明のタイマー設定で在宅を装う 夜間はタイマーなどで照明をつけて在宅を装ったり、門扉を常夜灯にすることでも人の気配を感じさせることができる。 「る」:留守番電話の応答は「在宅中」。またはスマホ転送 「○日まで留守」ではなく「ただいま手が離せません」などの設定に。または自身のスマートフォンへ転送設定するのもよい。