【注目ドライバー】北欧の実力者バルテリ・ボッタス…チャンピオンシップでキックザウバーを上位へと導けるのか|キックザウバー|F1
2021年でメルセデスを去ることに
メルセデスで迎えた5シーズン目は、これまでの数年間と異なり、レッドブルがメルセデスに匹敵する速さを示したこともあり、拮抗したシーズンになることが開幕前から予測された。 いざシーズンが始まるとボッタスは表彰台の頂点を競う位置になかなかたどり着けず。予選では時折速さを示すものの、ハミルトンとフェルスタッペンのタイトル争いに割って入るだけの安定感は見せられず。 第2戦エミリア・ロマーニャGPでは、ウィリアムズのジョージ・ラッセルと高速区間でクラッシュ。そしてハンガリーGPではターン1でブレーキをロックさせてしまい、レッドブル勢2台を巻き添えにする多重クラッシュの引き金となった。その他にもチャンピオンマシンでありながら、一度ポジションを落とすと安定して速いレースペースを見せることができず、そのまま中位に埋もれてしまう展開も何度か見られた。 終盤戦に入り、ボッタスは結果としてタイトルを争うハミルトンの援護射撃という点で物足りない内容に終始。シーズンを通じ、スプリント予選レースでは2度制して存在感を示すも、決勝での勝利はトルコGPの1度のみ。ドライバーズランキングでは3位となったが、メルセデスとの契約延長には至らず、ラッセルが2022年よりメルセデスのシートに収まることとなった。
中堅のアルファロメオで存在感を示す
チャンピオンチームのメルセデスを去ったボッタスは2022年、アルファロメオで再スタートすることになった。レギュレーションが変わった同シーズン、前年まで下位争いだったアルファロメオは大きくポテンシャルを高め、初戦からいきなり中位争いで存在感を示す。 古巣メルセデスの車体開発が不発に終わったこともあり、予選ではアルファロメオのボッタスが、メルセデスと同等のラップタイムを刻むというケースも散見された。 第1戦バーレーンGPではいきなり6番グリッドを獲得すると、決勝では6位フィニッシュ。第4戦エミリア・ロマーニャGPでは、5位入賞を果たした。結果としてこの5位がシーズン最高位となったが、9度の入賞で49ポイントを稼ぎ、総合10位で2022年を終えている。