【注目ドライバー】北欧の実力者バルテリ・ボッタス…チャンピオンシップでキックザウバーを上位へと導けるのか|キックザウバー|F1
2022年よりアルファロメオに移籍したボッタス。2024年はキックザウバーにチーム名称が変わる中、存在感を示すことができるのか。
F1のキャリアはウイリアムズからフル参戦
1989年生まれ、フィンランド出身のバルテリ・ボッタスはフォーミュラ・ルノー、イギリスF3、GP3シリーズなどで評価を高め、2010年にウィリアムズのテストドライバーに。2012年よりテストドライバーからリザーブドライバーに昇格し、2013年よりレギュラードライバーとしてF1フル参戦を果たした。 初年度、ウィリアムズはマシンの力不足に悩まされ、年間4ポイントしか奪うことができず。だが翌2014年はパワーユニットがルノーからメルセデスに変わるとともに上位争い進出が可能に。優勝こそなかったものの、シーズンを通して6度表彰台に上がり、186ポイントのドライバーズ4位でシーズンを終えた。 2015年は5位、2016年は8位となったボッタス。2016年の世界王者でこのシーズン限りでF1から引退したニコ・ロズベルグの穴埋め役として、2017年からはチャンピオンチームのメルセデスへ加わることになった。
ロズベルグの後継者としてメルセデスへ
メルセデス初年度の2017年は、第4戦ロシアGPでF1キャリア初勝利。このシーズンはオーストリアGP、アブダビGPと3勝をマークしてドライバーズポイント3位でフィニッシュ。 2018年は同僚ルイス・ハミルトンを先行させる目的のチームオーダーもあり、トップ3チーム、6ドライバーの中で唯一未勝利となり、シーズンを5位で終えている。 メルセデス3年目の2019年は開幕戦のオーストラリアGPで勝利をマークするなど幸先の良いスタートを切ったが、シーズンを通してハミルトン11勝、ボッタス4勝と大きな差を同僚につけられ、ドライバーズポイント2位でシーズンを終えた。だがこの働きぶりはメルセデス幹部も高く評価しており、2019年8月には契約オプションを行使する形で、ボッタスは2020年もメルセデスからレギュラードライバーとして出走することが決まった。 2020シーズンは初戦のオーストリアGPこそ勝利したものの、そこから相棒ハミルトンに差をつけられる一方。また、逆転に向けて負けられない後半戦では不運なトラブルも頻発し、結果としてシーズン2勝のみに終わった。