産後太り体型から年齢別日本2位のスリムボディへ 「何をやったらそんな風になるの?」とびっくりされる
「努力は全員が必ずしてきます。勝つためには、そこにプラスアルファの工夫が必要だと思うんです」 【写真】スリムな鈴木育世さんのメリハリで魅せたモノキニ姿 鈴木育世(すずき・いくよ/46)さんは、自身の一年を振り返ってそう語った。12月8日(日)、俳優の金子賢氏がプロデュースするボディコンテスト、サマー・スタイル・アワード(以下、SSA)の全国決勝となる『FINAL』が行われた。
鈴木さんはモノキニビキニで引き締まった痩身美を競うビューティーフィットネス部門マスターズクラス(37歳以上)に出場、全国戦2度目にして昨年のトップ10外からジャンプアップで2位を獲得した。 「家事、育児、仕事とボディメイクに割ける時間は多くありません。多くないからこそ、そのなかでどれだけ効果が高いものを選べているかを見直し続けました」 トレーニングも食事も、自身の状態に合わせてより必要なもののみを選別していくことを最重要課題としたという。 「たとえば背中の広がりを作るラットプルダウンでも、アタッチメントの種類、握り方、座り方などそのときの自分の体型に最適な状態は少しずつ変わっていきます。それを見逃さず同じやり方にこだわらずに更新し続けるようにしました」 今年は4回の大会に出場したため、ほぼ一年間通して減量期であったことから、代謝の落ちる感覚が特に強かったという。一週間に一度は炭水化物をしっかり摂る日を設ける、一食だけ好きなものを食べられるようにするなどメリハリをつけることで、ギスギスの痩身ではなくしなやかさを残しながら体脂肪率を減らすことに成功した要因だと語った。 「全国戦では10位以内に入れたら、という気持ちだったので2位という結果をいただけて本当に嬉しいです。また、プロカードを獲得したことでこの世界に入るきっかけとなった千原由理奈選手の隣に立つという夢のような体験もできました。プロ戦ではまだ力及ばすなのは分かっていたので結果は振いませんでしたが、こんなに嬉しいことがあるんだなと感動しました」 毎日、トレーニングだけでなく合わせ鏡でポージングを練習し、朝晩欠かさずストレッチとともに呼吸を意識してウエストを絞り上げるなど精一杯重ねてきた努力が報われた瞬間だったという。 「来年は、さらに多忙になる見込みなので出られる大会もかなり絞られると思います。その分、厳選してしっかり照準を合わせて身体を作っていきます。元々、産後太りの脱却から始めたボディメイクが、今では周囲から『何をやったらそんな風になるの?』と聞かれるほどになれた自分にびっくりしています」 はじめは小さな一歩でも、踏み出し続けていくうちにいつしか思いもよらなかった景色に繋がっていくということを鈴木さんの努力は見せてくれた。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:にしかわ花 撮影:夏目英明