IBFバンタム王者の西田凌佑に7回KO負けしたアヌチャイに聞く「西田が統一戦を希望する中谷潤人と戦ったらどっちが勝つ?」
リングサイドにはWBA王者の堤聖也(角海老宝石)がいた。 「最後の倒し方は良かったし上手だなと。思いのほかフィジカルも強いし、積極性があっていいかなとも思った。相手のリーチが長く、もっと遠い距離で戦うのかなと思ったが、こういう感じの戦い方かと。(自分が戦った場合の)イメージがつきやすかった」 西田の光と影を読み取った。 WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)は「ジャブでコントロールをしていた。被弾はしたが、ディフェンスは堅かったと思う」と、序盤のステップバックと中盤のブロックを評価した。 リング上で西田は「断トツに強い選手になりたい、強いと言われている中谷選手とやりたいですね」と、パウンド・フォー・パウンドランキングに入っているWBC王者の中谷の名前を出して統一戦を訴えた。 控室に戻っても「見たいと思われる試合をしたい。一番やりたいのは中谷選手」と再度、中谷との統一戦をアピールしたが、隣に座っている枝川会長は笑って首を横にふった。 「せえへん。(中谷は)井上とやると言うてんねんから。指名試合もあるしな」 確かに大橋秀行会長が示唆したスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と中谷の究極の日本人対決が世界中の話題にはなっている。だが、それは来年末の話。それまで中谷は、来年2、3月、夏と2度リングに立つ予定で、西田と統一戦を戦うワンチャンスはある。近年は、統一戦が決まった場合は指名試合より優先される流れもある。 西田は減量が苦しく、当日のリカバリーが過去最大のプラス7キロとなった。タイトルを獲得したフランシス・ロドリゲス(プエルトリコ)戦はプラス6キロだった。それでも今回は、阪神タイガースのコンディショニングアドバイザーなどを務める桑原弘樹氏の減量指導を受けて順調に落とせた。 水抜きの時期を早めてその後、逆に水を飲んで「細胞を騙す」という特殊な手法を取り入れた。減量方法を変えたことで西田も「もう少し(バンタム級で)いける。せっかく盛り上がっている階級で自分が強いことを証明していきたい」との手応えがあり、この階級に留まり統一戦を目指していくことを明言した。
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