名門・東九州龍谷高の忠願寺風來、莉桜姉妹 最強世代集結の春高バレーで熱視線
一方、風來は卒業後、SVリーグのAstemoリヴァーレ茨城入団が内定。キャプテンシーの強さはだれもが認めるところだが、春高バレーは「自分のことでもっとのびのびやってほしい」(相原監督)との思いから、主将を梶山葵にバトンタッチして臨む。
風來について、莉桜は「(チーム内で)一番必死で、みんなにも厳しくできる。お姉ちゃんのために、という思いはだれよりも強い。その気持ちを持つと自分も火が付くし、頑張ろうと思える」と話す。
風來は国スポ後、主将として毎日ミーティングを続けてきた。「チーム的にも危機感、緊張感をもって練習できている」と手応えを口にする風來。春高バレーへは「(試合でコートに立つ)3年生が少ない分、3年生の思いを背負って戦っていきたい」と意気込む。
東九州龍谷は大会2日目の1月6日、国学院栃木と岩美(鳥取)の勝者と対戦する。「一番の実力を試す場所」と莉桜。姉妹で臨む最初で最後の春高バレーは、まもなく始まる。(嶋田知加子)
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今大会には注目選手が多く出場する。2012年ロンドン五輪銅メダリストの大友(旧姓)愛さんの長女で共栄学園(東京第3)のエース秋本美空(みく)をはじめ、金蘭(大阪第2)には大森咲愛(さえ)、西村美波、平野シアラ、馬場柚希。古川学園(宮城)の工藤光莉(ひかり)、前回大会MVPの就実(岡山)の福村心優美(こゆみ)、ミャンマーの元バレーボール代表選手を父に持つ下北沢成徳(東京第1)のイェーモンミャら…。大会屈指の熱戦となりそうだ。