ラグビー日本代表と対戦するイタリア代表が会見。「速さとフィットネスでどちらが優れているかの戦い」
警戒している選手を聞かれると「日本代表の夏の試合を見て、個人として感じているのはWTBのフィジー出身の選手(ジョネ・ナイカブラ)と、FB(フルバック)矢崎由高。特に矢崎は危険なプレーで、2人ともジャパンの中では最も優れたボールキャリーなので、私にとっての日本代表のキープレイヤー」と答えた。
一方、「初めての日本で、渋谷などに出かけてショッピングや食事を楽しんだ。でも、東京は広くて数日じゃ足らない」と笑顔で話した司令塔のSOパオロ・ガルビージ。SH(スクラムハーフ)のアレッサンドロは実弟だ。
アッズーリ不動の10番は「今季はBK(バックス)の得点力が上がり、ディフェンスも改善されたことも含めて、今までのイタリア代表とはいくつもの変化があった。だから、今年のシックスネーションズのような結果が出せた」。
「この夏のツアーでも全勝するつもりで臨んだが、残念ながらサモア代表には酷い試合をして負けてしまった。最終戦となる日本代表戦は、かなりタフになるがなんとしても勝ちたい」と語気を強めた。
サッカーからラグビーに転向し、イタリアのアカデミー出身でもあるガルビージは、イタリアのラグビーについて「ラグビーの国内リーグはあるが、実質ベネトンとゼブレ、2つのクラブで優勝が争われている」。
「だから、ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップに参加して、南アフリカやアイルランドなどのクラブと戦っているが、最近の若い選手はやはり国外のクラブでプレーすることに目を向けている」。
「ユース世代にとって、まずこの2チームの下部組織に入って、プロフェッショナルなラグビーを経験していくことが代表への近道だと思う。ただ、やはり人気なのはサッカーだし、バレーボールやテニスなど他の競技がラグビーの前にはあるけどね」と話した。
自身はイタリアのベネトン、フランスのモンペリエを経て、現在はトゥーロン(フランスリーグ・TOP14)でプレーを続けており、昨季は日本代表NO8(ナンバーエイト)テビタ・タタフ(ボルドー)とも対戦している。