4度のF1世界王者フェルスタッペン、FIA表彰式に合わせて開催国ルワンダで社会貢献活動を実施へ
4度のF1世界チャンピオンであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、来週ルワンダでFIAのペナルティの社会奉仕活動を行う予定だ。同国では12月13日(金)に今年のFIA表彰式が開催される。 【写真】社会奉仕活動の一環で、インターナショナル・スチュワード・プログラムに参加したマックス・フェルスタッペン フェルスタッペンは、今年9月のF1シンガポールGPの記者会見で汚い言葉を使用したとして、社会貢献活動のペナルティを完遂するよう命じられた。フェルスタッペンのペナルティには、ルワンダ自動車クラブが主催する草の根育成プログラムのなかで、若いドライバーたちと行う活動が含まれている。この活動では、FIAが提供した設計図にもとづいてルワンダ国内で製造された車両である、FIAアフォーダブル・クロスカーが使用される。 FIAは、「マックス・フェルスタッペンの『公共の利益のための仕事』の義務の詳細を発表した。これは、2024年シンガポールGPのドライバー記者会見で容認できない言葉を使用したことに対し、スチュワードが科したペナルティに関連するものだ」と、アブダビGP後に発表した声明で述べた。 「フェルスタッペンは、来週ルワンダのキガリで総会の一環として開催されるFIA表彰式に出席し、4年連続でFIA F1世界選手権のトロフィーを受け取る予定だ」 「キガリ滞在中、彼はルワンダ自動車クラブ(RAC)が主催する草の根育成プログラムの一環として、ジュニア競技者といくつかの活動を行うことになる」 「この活動には、FIAが提供した設計図にもとづいてRACが現地ルワンダで製造したFIAアフォーダブル・クロスカーが使用される」 「レベル2カテゴリーのアフォーダブル・クロスカー・プロジェクトの設計図は、147におよぶ世界中のモータースポーツ団体(ASN)のグローバルネットワークに配信されている」 FIAのアフォーダブル・クロスカーの取り組みは、世界中で草の根レベルのモータースポーツの機会を拡大するという、同連盟の継続的な取り組みによるものだ。アフォーダブル・クロスカー・プロジェクトは、手の届くモータースポーツ技術を開発するというFIAのより広範な戦略の一部であり、その設計図はすでに世界中の147のモータースポーツ団体のネットワークで共有されている。 RACやジュニア選手たちと協力することで、フェルスタッペンの存在が、モータースポーツへの野望が高まっているこの地域の次世代のレーサーたちに刺激を与えることが期待されている。フェルスタッペンの参加によってこの取り組みにスターのパワーが加わり、一流のモータースポーツと、草の根レベルの育成の間にかけ橋ができることになる。 フェルスタッペンがFIAの社会奉仕活動のペナルティを受けるのは今回が初めてではない。2018年のブラジルGPでエステバン・オコンを小突いた悪名高い事件を受けて、フェルスタッペンは2019年初頭にマラケシュで行われたフォーミュラEで、スチュワードと同席するよう命じられた。また、レースコントロールや意志決定プロセスの背後にある運営についての洞察を提供する、ジュネーブでの冬期スチュワード研修セミナーにも出席した。 フェルスタッペンに対するこれまでのペナルティは、モータースポーツのガバナンスについての教育に焦点が当てられていたが、今後のキガリでの彼の任務には異なるアプローチが取られており、支援活動とメンターシップに重点が置かれている。またFIA表彰式がルワンダで初めて開催されること自体が重要な節目となっており、統括団体がその活動範囲を多様化することに注力していることが示されている。 なおフェルスタッペンのほか、選手権2位のランド・ノリス(マクラーレン)、3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)も式典に出席し、2024年シーズンの功績を祝う予定だ。 [オートスポーツweb 2024年12月12日]