【全文】BBC日本語版開設(下)「ニュースの信頼性の源泉は組織か個人か」
サイトが目標とする閲覧者数はあるのか?
日本経済新聞:日本経済新聞の細川と申します。今、先ほどジムさん、いろんなコンペティターもたくさんいるとおっしゃってましたが、その中でいろんなニュースサイト、日本にもたくさんあると思うんですが、BBCのサイトの独自性、違いをどういうふうに打ち出していくのかということが1個聞きたいのと、あと、サイトの目標みたいな、閲覧者数とかそういったのがあったら教えていただけますでしょうか。 イーガン:日本における差別化戦略なんですけれども、それはどこの市場においてもまったく同じでありまして、BBCっていうのはどこのニュースメディアよりも多くのレポーターを世界中に配置していると。それから非常に広い、広範囲なネットワークを持っているわけであります。 私たちは英国のメディアでありまして、われわれは現在では30カ国でニュースを提供しております。ですので私ども視点というのはグローバルであります。われわれはニュースを米国、あるいはイギリスやドイツの視点からこのニュースを提供しているんではなく、グローバルな視点からニュースとか文化だとかスポーツとか、そういったニュースをお届けしているということで、われわれが差別化できるわけです。 それから私どもは比類のないグローバルな、取材力に対して膨大な投資を行っておりますので、それを元に差別化します。そしてこれはやはり、アクセス数っていうことを目標に設定することは適切ではないと考えております。しかしYouTube、あるいはTwitterに関しましては、われわれの期待をはるかに超えるほどのアクセス数を数えております。あるいは実現しています。 日本経済新聞:サイトのページビューとかそういうのがもしあれば、さっきの、ごめんなさい、数値の話であれなんですけど。 イーガン:いえ、ページビューに関してまでは目標は発表しておりませんけれども、英語のサイトでは800万、ページビューがあります。これ1つの参考指数になると思いますけども、日本市場に関しましては目標は設定されておりません。 司会:それでは、質疑応答はここで終了とさせていただきます。続いてフォトセッションに移らせていただきますが、準備ができますまでしばらくお待ちください。