【2024夏の甲子園】大金星発進の大社は創成館と対戦 木製バットで注目集まる早実・宇野真仁朗/大会9日目の見どころ
7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)。大会9日目は4試合が行われる予定。 【選手データ】宇野真仁朗 プロフィール・寸評 ■第1試合 中京大中京(愛知) - 神村学園(鹿児島) 中京大中京は4番キャッチャーの杉浦正悦に注目したい。宮崎商戦はタイムリーを含む2安打と4番の仕事を果たした。攻守の要としてチームを牽引し、9年ぶりの2回戦突破を目指す。 神村学園は木更津総合との初戦を逆転劇で勝利。相手のミスを見逃さずにビッグイニングを作り出した。2番を打つ入耒田華月は二塁打2本が出ており打撃好調。緻密さにパンチ力もある打線がこの試合も支配する。 ■第2試合 岡山学芸館(岡山) - 掛川西(静岡) 岡山学芸館は聖カタリナとの息詰まる投手戦を制して2回戦に勝ち上がった。チーム2枚看板の沖田幸大、丹羽知則は前評判に違わずの投球内容を見せた。この試合も投手陣の踏ん張りに野手陣が守備と打撃で応えられるか。 掛川西は1964年以来の夏の甲子園初戦突破。日本航空戦は初回と7回に集中打で得点を重ね、打線のつながりの良さをアピールした。キーマンは初戦4安打を放った鈴木脩平。学校史上初の夏の甲子園3回戦へ駒を進められるか。 ■第3試合 早稲田実(西東京) - 鶴岡東(山形) 早稲田実の強力打線は甲子園でも好調を維持。その中心は強打の2番・宇野真仁朗。あと少しでホームランという打球を木製バットで放ち、初戦からバッティングセンスの高さを甲子園で披露している。守備、走塁のレベルも高く、この試合も勝利へ導きたい。 鶴岡東はエースで4番の櫻井椿稀がチームの中心。聖光学院戦は2安打2打点、投げては1失点完投と躍動している。強力な早実打線を相手に鶴岡東打線もバッティングで援護していきたい。 ■第4試合 大社(島根) - 創成館(長崎) 大社は報徳学園との初戦を制し、63年ぶりの初戦突破を決めた。注目はエース・馬庭優太。今大会屈指の好投手・今朝丸裕喜を相手に9回1失点の好内容で投げ勝った。少ないチャンスをものにする集中力を武器に3回戦進出を目指す。 創成館もエース・村田昊徽に注目したい。初戦の白樺学園戦では9回6奪三振、無四死球の完封勝利を収めており、長崎大会からのチームの信条である守り勝つ野球を体現した。白熱の投手戦が予想される中、ここでも真価を発揮できるか。
週刊ベースボール