「這い上がらない哲学」で準優勝した“驚く芸人道”ーーマシンガンズが体現する「流されて生きて“受け身の姿勢”で成功を掴む」方法とは?
ただ、我々は長い間、自分たちの番が来るのを「待っていた」わけですが、どこで待つかだけは大事かもしれないです。みなさんも、職場でもし待つのであれば、待つ場所を考えたほうがいい。 我々は「芸人」っていうギャンブル性の高いところにいるわけですが、バカなんじゃないかっていうくらい、みんな間違っていますからね。誰も気付きようのない林の中で待っている芸人がたくさんいますから。それで、周りからみんな言うの。「いや、そこ人来ないよ」って。でも本人は「大丈夫」って言うんです。奇をてらって木に登っているヤツもいたりして。
真っすぐ正統派でやっている人は、当たり前だけど、やっぱり道路で待ってますよ。車道の近くで。『M-1』なんかは、「こっちです」って矢印が書いてあるし。だから、いる場所は考えたほうがいい。 ところが、深い穴に30年間いた錦鯉の長谷川(雅紀)さんが、ある日突然引っ張り出されたじゃないですか。そんな奇跡もあったりして、みんな「なくはないぞ」って思っている。ヤバイですよ。 かく言う僕らも、今は地上に出られたから「間違っていなかったね」となっただけだと思います。基本、40歳超えて売れていない芸人は、確実におかしなところにいたはずです。
『THE SECOND』っていう新しいバス停が出来たわけだけど、衝撃としては「リニアが通った」くらいの感じ。突然駅が出来て、乗っていいっていうから乗ったら、走り出した。「怪しいよ、様子を見よう」ってスルーしていたら、2回目は来なかったかもしれない。 ――『THE SECOND』はマネジャーが応募したため出場することになったように、今の場所にたどり着くことができたのは、周囲に助けられたからでもある。仕事がうまくいっていなかった時に、バックアップしてくれた先輩なども多い。
有吉弘行さんはいつも助けてくれます。自分の番組に呼んでくれたり、ラジオのアシスタントにしてくれたり。有吉さんは、大ブレイクから1度落ちたことがあるから、自分の力だけではどうにもならないことがあるってことを知っている人だと思うんです。こんな、MCを全局でやるような才能のある人が、一時期はくすぶっていたんですから、分からないもんですよね。 有吉さんは1番のスターになりましたが、「どうしようもないこともある」と分かっているからか、僕らが売れていないことに対して、そんなに言われたことはないです。ただ、「仕事は一生懸命やれ」とか、そういう注意はありますけど。