レッドソックス渡辺俊介の“忍者投法”に意外な注目
メジャーでは異色の忍者投法
世界王者のレッドソックスに、今季、和製サブマリンが加わった。マイナー契約を結んだ元千葉ロッテの渡辺俊介だ。17日(日本時間18日)からスタートするバッテリーキャンプに備えて、キャンプ地のフロリダ州フォートマイヤーズに入った同投手を、地元メディアが取り上げた。 地元ラジオのウェブサイトでは、「水切りの日本記録保持者」を持つ男と、紹介された。英語では、「スキッピング ストーン」。川の水面に、平たい石を投げて、水面を弾く回数を競うもので、誰でも子供の頃、やってみたことがあるのではないだろうか。 地面から”3センチ”などと表現される渡辺のサブマリンフォーム。これは、低い重心から石を投げる「水切り」にうってつけのフォームで、かつて、日本のバラエティーショーに出演して、公式に「水切り」に挑戦したことがある。その情報が、詳細に報じられているのだ。それを受けて、今度は地元でチームの実況中継を行っているテレビ局のサイトでも「ワタナベが持つ、野球以外のクレージーな記録」という見出しで紹介された。 同記事によると、渡辺は、その日本記録は「27回」だと語っている。日本でも、有名な、その独特で美しいフォーム。メジャーでは、下手投げの投手は極めて稀で、昨年12月にマイナーでの契約が決まった際には、You Tubeで、千葉ロッテ時代の映像をリンクし、地元ファンに紹介するメディアも多かった。 渡辺は、サブマリン投法でやっている理由をこう語る。 「別に低く投げようとしている訳じゃない。ただ、ボールをホップするように投げたいと思っている。僕は上背がある方じゃないし、自分の武器である柔軟性を最大限に利用して投げるのが、おそらく自分にとってはベストなんだろうと考えている」 レッドソックスのベテラン番記者は言う。 「ワオッ。こんな低いところから球が出てくるのは、今まで見た事がないな。成功すれば、非常におもしろい。メジャーの打者は、下手投げにあまり慣れていないから、ワンポイントで起用すれば、ハマるかもしれないよ」