レッドソックス渡辺俊介の“忍者投法”に意外な注目
オープン戦の4試合が勝負
千葉ロッテ時代は先発だった渡辺は、新天地では、中継ぎ投手としての起用がすでに決まっている。独自の投法で、相手打線の目を眩ませる”忍者的な存在”として注目されている。 かつては、2007年の貢献した岡島秀樹投手、そして、記憶に新しい昨年のワールドシリーズ上原浩治、田沢純一両投手と、日本人中継ぎ投手の活躍が目覚ましいレッドソックス。社会人野球から直接契約した田沢は別として、他にも斉藤隆ら、日本で一流どころの実力派を獲得して、中継ぎで巧く起用して成功してきた。チェリントンGMは、「調査を続けてきて、とてもユニークな存在として注目していた。ストライクが取れたら、面白い存在になるんじゃないか」と語っている。 問題は、メジャーの舞台に上がれるか、どうか。渡辺のマイナー契約は、松坂大輔(メッツ)らの招待選手扱いではなく、3月のマイナーキャンプからスタートする形。3月中に開催されるオープン戦に計4試合投げる付帯条件をつけており、その中で結果を出し続けて、アピールを狙うもので、失敗は許されない厳しい戦いを重ねていくことになる。過去には、2006年と2009年のWBCの日本代表に選ばれて、国際舞台で投げてメジャーリーガーと対戦、そこでは結果を出しているだけに期待が高まる。 「準備は出来ています。いつ言われてもいいように」と37歳のベテランサブマリン。田沢ー上原の『勝利の方程式』に、今季、もう1枚、日本からの忍者投法が新たな旋風を巻き起こすことができるか。